F2PLANTいった

多忙のうえ災難続きでサバゲーにはしばらく行けず、ようやく暇ができたのと欲求が高まってたので思い立っていくことにした
まあ独身男性の休日なんてだいたいこんなものである
これで11回目

 

今回いったのはF2PLANT(栃木県栃木市藤岡町

www.f2plant.com

 

廃工場跡地をそのまま転用したフィールドらしく外見は完全に下町の工場地なので、慣れてないと見落とすかもしれない(カーナビで付近まで来ても判りづらく、今回は師匠を車の脇にのっけてたので見落とさずに済んだ)
屋内型フィールドの常なのか、参加費は4500円/日とちょっとお高め
昼食はほっともっとへ注文することができ、いくつかメニューがあるがどれも一律500円
セーフティエリアはまずまずの広さで、テーブルにはコンセントもあり電動ガンの充電もできる
フィールド内にいくつかある監視カメラの映像がセーフティエリア中央の大型モニタで映し出され、ゲームしてなくても臨場感があるかも
スタッフの案内も拡声器ではなくきちんとした音響設備を介して行われるので聴き取りやすかったし、ゲーム開始前の集合地点でおさらいもしてくれる
初参加者は開始前のレギュ説明の後でフィールド内の案内もしてくれる、というか案内参加が義務づけられている
トイレも元工場事務所だったのかきちんと水洗だし中も綺麗だった
更衣室もあり、アメニティは良好な部類だと思う(物販は弾やガスなど必要最小限のものしかない感じではあったが)

全戦セミオートのみ、使えるBB弾の重量は0.20gのみ、1試合300発まで持ち込み可の制限付き

フィールド運営者のサイドビジネス車屋でもやってるのか、なぜか中にはベンツとかの外車が並んでたりセーフティエリア脇で作業員がタイヤチェンジャーを使ったりしてた
仕切りネットを介してどれもフィールド外に停めてあるが、万一弾が当たったりしたらどうするんだろうと他人事ながらちょっと気になってしまった

 

半屋内・半屋外でちょっと狭隘な感じのフィールドであり、野戦というほど広くもないしガチのCQBをやる場面も極端に多くはないのだが
ここの一番の特徴は、なんといっても隙間撃ちがOKなところにある
大概のフィールドで禁止としている行為をOKとすることには特有のデメリット(後述)もあるにはあるのだが、身を隠して一方的に狙い撃てるのが斬新だった
相手の虚を突いてヒットを取りやすいルールではあるし、隠れて作戦の打ち合わせをしていた相手たちを隙間狙いでバンバン撃ちまくって妨害したりといったいやらしいプレイングを取ったりもできる

さらに、ここでのプレイに慣れた人は遮蔽物の隙間から敵の足を狙い撃つこともある
というのも、遮蔽物として大量に設置されているコンテナ(箱型の鉄の枠にスレート瓦か壁材のサイディングみたいなものがびっしり収まっている)は四隅の脚のみで支えられて完全に接地しておらず、足元に20cmくらいの隙間がある
熟練者はそれこそ地面に這いつくばるのに近い形で足を撃ってくる
余談だが、この足狙いの光景をフィールドのカメラマンはよく撮影するらしい

あと、ここ独自の変則マッチで印象に残ったものにカウンターカチカチ戦というのがあった
これは自チームと相手チームそれぞれの集合場所の間あたりに赤・黄のカウンターが1つずつ並べて置いてあるもので、制限時間内にカウンターを多く押したチームの勝ちというもの
復活無制限、カウンター押している間は無敵
つまりこれ、速攻でカウンター押しに行った側がまちがいなく優位になる
なので復活地点に銃を置き去りにして、なんと本当に丸腰でカウンターを狙いに行く人とかいた(体力のある若いやつがやるべき、と同チームの知り合いにそれやらされてた若手がちょっとだけ不憫ではあった)
雰囲気作りのために廃材なんかもゴロゴロしてて危ないだろうにようやるよな…と思いながら彼の援護をしたりして、終わってみたら押下回数2000回 vs. 0回みたいな圧倒的大差で勝ったりした
勝つにしても負けるにしても、どうせならこういうギャグみたいな大差がついてほしいものである
楽しいので

 

で、遊んでみた感想なのだが
ここ特有のルールに乗って一方的にヒットを取れるということは、すなわち同じことをされるということであり
どこから飛んできたかわからない弾に当たって死ぬことが凄く多かった
端から隙間を介して撃ってくる、どこにいるかわからない敵を探すのに無防備になりがちで、しかも隠れていてもやはり隙間から撃たれることがある
もしかすると森林系のフィールドで迷彩着込んだ人たちが相手でもそんな感じになるのかもだが、野戦よりも交戦距離が近いのでここのほうがこうした「気づいたら死んだ」パターンが多そうではある

そのうえフィールド自体の構造もコンベアやタンク、粉体材料のホッパみたいな工場設備がそのまま残置されてるだけに複雑で、なかなかルートを覚えづらかった
ここは基本的にフィールド全面使用可だが、半屋外ゆえに降雨等で一時的に一部使用不能になることがあり
そこで構造を熟知していないとその立入禁止区域を知らずに通ってしまうことがある
俺の今回最大のやらかしが実はそれで、相手チームの人間に注意されて気づく有様だった

さらに、ヒット取られて退場しようにも意外と開かれている射線に不用意に入ってしまったりもしてしまったし、もっと言うと、サバパーみたいにフィールド外周がまるごとデッドウォークになってるわけではなく、一時セーフティと呼ばれるどこにも出られない安全箇所で試合が終わるまで待つだけの場面とかもあったりした

 

総合すると、凄く常連有利なフィールドなんだろうなという印象が強かった
上述の通り全ては俺の未熟さゆえで相手やフィールドを責めるのはお門違いなので、最終的にはうまく遊べない自分自身にストレスを感じる場面が多かった
同行した師匠もコンクリの床にマガジンを落とした際にリップを折損してしまい、折からの物流停滞の影響なのか予備品も準備できず、微妙な空気となったため結局ラストゲームを残して切り上げることにした
自宅から片道100km以上ありおいそれと通える距離でもないし、ここの常連になって地の利を活かせるようになるまでにはこうした気分を何度も味わうのかな、と思うと正直しばらくはいいやとなっちゃった
どちらかというと勢い任せにいきたい俺と、慎重なクリアリングが求められる(危険箇所が多くそうせざるを得ない面もある)F2プラントの相性がそもそもよくなかったのだと思う

 

 

……とまあ悪く書き過ぎてしまったが、実は多大な収穫もあった
それは、俺が最も好きなM14をもっと活用できる自信がついたことだった

 

ある時覚醒した俺は、色々な銃に浮気したことを反省して改めてM14で戦ってこうと思って
今回がその後初めてのゲームだった

youbloomasyou.hateblo.jp

これでライフルもピストルもソーコムの名を冠したものとなった
便所掃除とかでいいので俺もソーコムで働いてみたいものである


話を戻すと、VSRオーナー達のムーブやこれまでに色々な人から教わったCQB技術などを見よう見まねで取り入れてみたところ、F2プラントくらいの規模のフィールドであればM14は十分運用できそうなのがわかった
もちろん野戦とのマッチングは最適な銃だし、セミ限定戦で多弾マガジンを使わない運用も今回やってみてできたので、サイドアームのソーコムピストルとの組み合わせでどこへでも行けそうな気が今はしている
命中精度についてはライフルとピストルでは比べるべくもないが、ライフル程の精度が求められず、それよりもハンドリングが重視されるようなフィールド、すなわちBLKFOXやAREA41みたいなガチCQBのフィールドでソーコムピストルを運用する形にしようと思う
もしくはM14の持病といわれるタペット折れが万一フィールドで生じた場合の予備として

 

もちろん、これまでに使ったAKやMP5やストライクウォーリアも好きで選んだ銃だし、気分を変えて遊びたい時も絶対くるはずなのでこれらを手放すつもりはさらさらないが
あっちこっち回り道した銃選びにようやく決着がついたことを実感できたのが、今回F2プラントで遊んだ一番の収穫だった

 


以下メモ

  • もしかすると、弾速のチェックがザルなんじゃないかと思うことがあった
    というのも、M14はもちろんきちんと測ったのだが、ソーコムピストルに関してはチェックせず「改造とかしてますか?」と聞かれただけだった
    せいぜい内部部品の摺動部に注油しただけでどノーマルなので『してないです』と正直に答えたところ、「じゃあOKです」とのことだった
    つまり、少なくともガスハンドガンについては自己申告のみでチェックをパスできるということになる
    どうしてそういうチェック体制にしたのか疑問ではあるし、高圧ガス充填とかの違法改造があったとしたらどうやって見破るんだろう?
    夏場のソーコムピストルは初速もオーバーしがちという話も聞くしな
    (追記)
    ノーマルガスハンドガンの初速は自己申告でOKというの、他のフィールドでも実際にあった
    思えばガスブロにHf134aとか以上の高圧ガスを充填したら下手したらスライドが壊れて吹っ飛ぶだろうし、それでなくても一般流通してるガスバルブでそうした高圧に耐えられるのかどうかも疑問
    というかそんなことに対応できる品を売ったら普通に銃刀法違反の幇助になるのでは
    ガキの頃にデジコンのターゲットとかが流通してた世代なので、電動よりもむしろガスガンこそやべーのではという固定観念がどうしてもあったのだが、きっと先人達の努力によって業界がクリーンになってきたことの証左なのだろう
    いいことだと思う
  • ソーコムピストルはホップがむちゃくちゃ効いて、0.2gだとほぼゼロホップにしないと真っ直ぐ飛ばないのがわかった
    思えば買ってから一度もホップ調整してなくて、シューティングレンジで試射して30mあたりでスーッと天を目指して飛んでいったのには驚いた
  • サバゲーは確かに楽しいのだが、無理に1日オールにしたり月あたりとかの回数増やしてやらなくてもいいのかなとも思った
    というのも、疲れてくる→ラフプレーになる→不意にヒットとられた際のストレスが増える→心労がたまりさらに疲れる の悪循環に陥りがちなので
    どこかのフィールドでも言ってたが所詮はサバゲーである
    だから楽しさを分け合うことを最優先にすべきだと思うし、楽しいままで終わりにしちゃうのも全然ありだと思う
    (余談だが、どこかから漏れ聞こえてきた会話で、別のフィールドで初対面なのにタメ語で話しかけてきた馴れ馴れしいプレーヤーに装備まで否定されて頭にきたので(犯罪まがいの手段で)報復してやったというのを嬉々として話している声にうげぇーとなった。心の余裕と気配りがないとサバゲーが野蛮でつまらないものになる証拠だし、今回の俺も半ばそういう状態に陥ってたような気がして反省した。この記事を書いている今は、大きな問題に発展しなくてよかったとすら思う)
  • (あくまで銃刀法の範疇で)高いほどいいような風潮がある初速は、逆に高すぎても使いづらいのかなと思った
    手持ちの銃だとAKは次世代ゆえに初速が高く、弾が本当に飛んでるのか目視できないほどな時がある
    よくない癖ではあるのだが、やはり弾道でのエイムに頼らざるを得ない場面がないわけではないので
  • 「実重量装備布教委員会(うろ覚え)」を自称する装備マニアのプレーヤーがいらしてて、大量のマガジンや無線機・ヘッドホンなどを満載して実際の装備の重さを再現したプレキャリを試着させてくれた
    多分だが7〜8kgくらいあったんじゃなかろうか、マジでこんなん着てゲームになるのかという重さで(実際、ダッシュからの停止が難しいということも仰ってた)、装備の簡素化にこだわってた俺としては真似しようとはあまり思わなかったのも事実なのだが
    彼の「これでサバゲーして半年で7kg痩せましたよ!」の言葉にぐらっときてしまった
    ゲームの頻度にもよろうが、すごく痩躯の方だったのでもしかしたら本当に効くのかもしれない
    そうだよそういや俺サバゲーは減量目的で始めたんだったよ、そこが最も大事なことじゃんか
    ちなみに海外の警察官とか、本職の方でもこのプレキャリの下はアディダスのジャージというパターンもあるらしいので、サバゲージャージマンの俺でもいけそうな雰囲気を彼はトークで醸しててくれてた
  • 今回のゲームで装備の迷いがあらかた消えたので、後欲しい銃は本当にWE-techのM14だけになった
    それなりに値の張る銃なので今すぐではなく、いつか達成する目標として掲げてる面はある
    しかし「バイク買うよりは全然安いでしょ!」と、同じくバイク乗りの師匠は言ってた
    マジで俺を沼に突き落とさんという明確な意思を感じた
  • 師匠の会社のテレワーク体制が解け、業務中に暇な時はAmazonを眺めるようになりいろんなものを買ってしまい困ってるみたいな話を彼はしていた
    気持ちは解る、俺も使いもしないうえ性能とは全く関係ないのにフラッシュハイダーとか無駄に買ったりしてたし
    ガス圧のグレネードが今は欲しいと彼は話してて、かくいう俺も同席したプレーヤーが使ってたガスブロのイングラムがちょっといいなと思ってしまった
    買う見込みは今のところないにせよ、人間の底知れぬ欲深さを感じた
  • 昼飯に頼んだからあげ弁当は、特にそう頼んだわけでもないのになぜか大盛りになってた
    師匠も俺と同じく減量目的でゲームを始めたそうだが、それにしたって注文した鶏そぼろ弁当があまりにも小さいとしょんぼりしてた
    俺の弁当との対比がその気持ちを加速させた面もきっとあっただろう
    そんな師匠につい乗せられてしまい、ゲーム後はふたりで洋食屋で多量注文してすげー盛り上がってしまった
    その時の俺らの頭の中に「減量」の二文字はなかった
    正しく生の充足感に満ち満ちた時であった
    これこそが青春だった
    やはりサバゲーで痩せるには、犀の角の如くただ一人サバゲー道を歩まねばならないのかもしれない
    https://tabelog.com/gunma/A1002/A100204/10004057/