これは
サバゲーマーの皆様にとってはありふれた、しかし重大な悩みかと思うのですが
サイドアーム選びって迷走しますよね
かくいう私も、サイドアームなんか全然使わないどころか
長モノからスイッチするためのスリングすらめんどくさくて持ってない有様ではあるが
結構迷走している
具体的には
エアコキガバ→ストライクウォーリア→V10ウルトラコンパクト→アサシン→固定ガスソーコム→デトメント(結局使わず)→ハイキャパ みたいな感じ
デトメントについては、この記事に写真付きでのっけてるのでご覧ください↓
最後に行き着いたハイキャパについては、銃に対する自分の本来的な好みとゲームでの有用性は必ずしも一致しないという考えのもと、好きだったシングルカラム系ガバ(※そもそもガバメントはシングルカラムであり、ハイキャパという架空銃の存在があるとはいえ「シングルカラムガバ」の呼び方は違和感がある)の使用を終えて導入してみたものだった
ガスタンク容量はでかい(=気化スペースがでかく実射性能が期待できる)し、ダブルカラムのマガジンを内包するグリップもそれほど握りづらさもなく
まあまあ使える銃だと思った
そんなこんなあり、これまで使ってた銃を整理してて
ふとストライクウォーリアのグリップを握り、思わず俺は唸った
やっぱりホールド感が抜群だ……
今までに触れたあらゆる拳銃のなかでナンバーワンだ……
実はこれはノーマルではなく、サムレストの抉りを大きく入れた社外(FMA)のグリップパネルによるものなのだが
それでも、久々に触れたシングルカラムガバは忘れていた感覚を呼び戻してくれた
ハイキャパとの比較もあっただろう
とにかく、やはりサイドアームはこれ系でいきたい、これに戻りたいと
そう思った
そうと決まれば早速、(預金残高には目を瞑り)マルイのウェブサイトを見る
メインのデルカスを買ったときみたいな
「これでいい、否、これがいい」という納得感が得られることを期して
やはり世界で最もポピュラーと思われる拳銃なだけあり、そのバリエントも多彩極まる
ここはサバゲーでの実用という観点から、以下のように選んでいった
- まずホールドしづらいのは却下(グリップ短いと弾数も少ない)
→デト、V10、AM45が選外 - 気温変化に敏感なので初速は少しでも稼げたほうがいい、(俺の好みとは真逆だが)バレルが長いものを
→ナイトウォーリア以外のウォーリア系が選外 - 光学機器が基本乗らないので、アイアンサイトが見易いものを
→ミリガバ、シリーズ70系が選外、ついでにMEUピストルも選外(サイトがデカ太いの自体は良いが、後述する2挺のようにドットがあるとよかった)
ここまできて、早くも候補は2挺に絞られた
- ナイトウォーリア
- M45A1
どっちもフルサイズのシングルガバで、デカいアイアンサイトには3ドットまである
アクセサリレールがついてるのも地味にうれしい
どっちもランヤードを備え、ガンベルトに紐でくくっておけばナイロンホルスターのロックが甘いときでも安心だろう(多分やらないけど)
ここまでくると、この2挺の違いといえばもはやカラーリングと価格差くらいしかないように思える
M45のほうが若干お値段が高いのはやはり、ノバックへのライセンス料とかだろうか
逡巡の末、タンカラーのデルカスと良いコンビになりそうな気がしたので
M45A1のタンカラーにした
ちなみに、M45は海外のBATON airsoftからCO2モデルが出てるが
CO2はボンベの付け外しが面倒なのがもう実際に買わなくてもわかるうえ、CO2のピストルは1ボンベで精々40発くらいしか撃てないらしいと聞いて最初から考えなかった
寒くても使えるのは確かにメリットだけどね
そして新古品の本体を運良くゲット
届いたM45は、本体がプラなのもありタンカラーがまるでパステルカラーのようで
チープでポップな感じがかわいい
それにしてもやはりシングルカラムのガバはいい、そのままでも握りやすい
しかし錦蛇みたいな凄い柄のグリップだ
この柄は印刷で表現されてる(裏は真っ白なプラ)
操作感やホップ調整は、慣れ親しんだガバと全く変わらず
マルイオリジナルの、ハーフコックの位置でハンマーが一旦止まる安全装置ももちろんある
アンビのセフティはでかいので、そこに親指をかける撃ち方もできて安定する
欲を言えば引き金はもっと前後長が短い方がいいのと、グリップセフティは握りこむとツラになるミリガバ系のがいいかなと思った
そっちのほうがもっと握りやすさ・フィット感が向上するはず
まずフォロアストッパでスライドストップ殺してカラ撃ちしてみたが、室温16度程度と決してガスブロには好ましい条件といえないながらも、確実に動作していた
さらにストッパ外して撃ったところ、スライドストップがバシッとかかった
どうやらM45は、それまでのガバ系よりも構造が新しくなっているようで
フルサイズで摺動面が広く摩擦抵抗が大きいはずにもかかわらず、スライドの動きがスムーズだった
こういうのは動作の確実化や省燃費化にも効いてくるはず
アウターバレルはそれほどティルトしてない印象だが、それよりも仕上げが美しくてよかった
派手すぎず大人しすぎず、クリアが吹いてあるかのように(実際どうなのかは不明)綺麗で、それほど安っぽい感じもしない
ブローバックで傷を付けるのが惜しくなってくるくらいだ
あと何気にマック氏も指摘してたが、サイトのドットがでかくて見やすい
↑俺の半端なインプレよりもよっぽどわかりやすい
俺は自分が気になったことしか書いてないしな
気になる初速は
室温16度、マガジンを人肌で3分程度あっため、マルイのベアリングバイオ0.20gで概ね69〜76m/sだった
ホップ位置は箱出しのまま(弾が撃てる環境がなかったので適正ホップの調整もできず)
0.20はほぼ使わないのと、ガスブロは季節変動が大きいのでほんとの参考値でしかないが、少なくとも以前使ってたストライクウォーリアよりも高い初速ではある(SWは同条件で60m/sくらいだったような気がする)
そして、ここからが本題
あの極上のホールディングフィールを求めて、サムレストつきのグリップパネルを入れる
選んだのは、ストライクウォーリアにもつけてるFMAのやつ
タンカラーによる全体的なぼやっと感を引き締めるため、衒わずに真っ黒なのにした
左側面用にサムレストのデカい抉りがあるのがおわかりだろうか
なんとなく予想はしてたがM45のグリップパネルスクリューは頭がデカく、FMAのパネルだとツラにならない
同スクリューと外れ止め用のOリングを外して、コレクションのSWから追い剥いだスクリューで留めてみる
多分スクリューがツラになるパネルのほうが少ないと思うので、最初から別途頭の小さい(標準サイズの)スクリューも買っとくべきでした
反省
完成
そして握る
ああ、あの感覚だ……
めっちゃ握りやすい……宇宙一握りやすい……
宇宙一、などというのはバズ狙いのしょうもないツイッタラーみたいでさすがに大袈裟だが
それほどまでに、ストレスを感じなかったはずのハイキャパを置き去りにするほどの握り心地である
ゲームで実用するということは、それだけ多く手に触れるということである
外装カスタムはやらないと決めたが、殊に身体との接点については、実用面からいっても手を加えていい部分なのかもしれないと思った
もちろんフィッティングには個人差があるので、読者諸兄におかれてはこのへん実際にいろいろ銃を握ってみて判断されたい
(追記)
グリップパネルのスクリューはAnvilのにした
ステン系のヘックスのやつ(錆びたり色が剥げるのがいやなので)
4個セットで1500円と、ホムセンの1本10円単位のねじを見慣れた立場からすると泡吹きそうな値段だが
専用品なだけありフィッティングはバッチリ
あと予備マグについては、バンパーが長くてかっこいいMEUピストルの(写真いちばん左)にしようと思ったが
M45のは従来のガバ系と違って気化スペースがでかいと聞いたので、これもやはり衒わずにM45のにした
ただでさえマガジンが薄いシングルカラムガバである、この差はきっと重要だろう
ピンの位置が変わって、気化スペースがデカいとのこと
MEUは2008年発売であるのに対し、M45は2018年発売
マガジンにも10年分の進化があるだろうと思うことにした
M45、俺が自分からCQB系に行くことはあまりない人間なのと、先述のとおり長モノにスリングもつけないので出番は限りなく低い
が、自分にフィットした優れたサイドアームがあるというだけで満足なのである
思ったとおりデルカスとのツーショットも似合う
いいね
とても
シングルガバはハイキャパに比べ、カスタムパーツも少なそうだが
見た限りではマズルにねじ切りのついたアウターバレル、リアのアイアンサイト置き換えのマイクロドットサイトマウントベースなどもあった
これらに交換したうえでトレーサーやフラッシュライトをゴテゴテつけたCQBカスタムなどもできそうだしやってみたいとこだが、そこはまたの機会に
俺のCQB頻度的にも急ぐ必要がまったくないうえ、さすがにもうお財布がガリガリです
でもやり残しがあるというのは重要なんだぜ
なぜならそれの達成を目標に、大袈裟かもだが生活をする動機になるからね
なお、当初の予定では道具としてガシガシ使い倒す予定だったハイキャパについては
コレクション行きにしました
M45と入れ替えで売ってもよかったし、欲しい人に安く譲ってもいいんだけど
それだけならいつでもできるのでまあいいでしょう
シングルガバよりも道具として優れてそうな面もあるしね
それに、たまに箱から出してあのギラギラメッキを目で楽しむ、そういうやりかたもあるはずだ
エアガン屋さんは買取が渋いのでそこに売りたくはないのと、メルカリは軍拡中毒のもとなので二度と使いません
(追記)
ピストルといえば、併せて考えたいのがやはりホルスターですが
M45A1はAMOMAXのパーフィットにはフィットしません
パーフィットの中には銃の振れ止めの板ばねが入ってるのだが
これがアンダーレールのついたM45の分厚いフレームと合わさると銃をスライド側に押し上げすぎてしまい、フロントサイトが厚み調整のねじと干渉するのである
つまり厚み方向にいくら拡げてもどうにもならない部分
早速サイトに傷がついてしまった
ホルスターは専用品買ったほうがいいですね
というわけで、パーフィットはサバゲーフリマに投げることとし
気を取り直して次のホルスター選び
CONDORからはM45専用品が出てて、そっちがいいかなとまず思った
ベルトとバンジーコードの二重脱落防止になってるのがgood
ただ、付属のマグポーチまではいらんかなとなったので他のを探したところ、
TAILOR JAPANの汎用ホルスターがいいかなと思ったのでそれにした
海苔巻き寿司の巻きすみたいなつくりになってて、ある程度いろいろなサイズの拳銃に対応できる
ノーマル状態の銃を完全フィットさせるCONDORのそれとは違い、これならアンダーレールにアクセサリ付けてても挿せそうだ
もちろんMOLLEにも対応してる
いいですな
脱落防止のベルト掛け箇所自体はひとつだが、スナップボタンとベルクロの二重留めが安心感ある
この構造から、抜き挿しはパーフィット並とはさすがにいかないが
単に携行するだけならこれで十分そうだ
そんなわけで軍拡はひとまずおわり
後はいろいろ遊んでみて、足りないところを補っていければよいでしょう
サバゲーのないときはLayLaxの拳銃用アクスタ(600円くらい)にのっけて、眺めて楽しんでいます
目でも楽しめるいい銃な気がする