ハートフォードのコンバットマグナム買った

すっかり冬めく今日この頃、読者諸兄におかれましてはいかがお過ごしでしょうか

私は頸椎ヘルニアの通院加療中ではあるが左腕に力を入れると痛みと共にビリビリと痺れ
サバゲーに関しては好むと好まざるとにかかわらず、参加しがたい状況である

 

とはいえありがたいことに賞与はいただけて、健康だったかつての頃のエアガン放蕩などの清算にその大半を突っ込んだのだが若干余り
サバゲーBDUにしているカミースに合わせるにはやはり木と鉄系の銃がいいんじゃないか、などと考えて
またも軍拡を企て、お値打ちの中古がいっぱいあると有名なモケイパドックさん(千葉県八千代市)に行ってみた

 

www.mokei-paddock.net

 

スタンダードM14かVSRのGスペあるかな(これはかつて所有してて手放した銃をまた買わんとする愚であり、殊にM14に至ってはマルイ3挺、WE1挺の計4挺買ったことあるが、手放したものに限ってまた欲しくなるのは私に限らずミリオタあるあるだそう)と店内の中古コーナーを見渡すも、その正直あまりピンとくる出物はなかった

まあそりゃそうだよな、とお店を去ろうとし、ふとモデルガンのコーナーを通りがかったところ
一挺のリボルバーが目に留まった

 

ハートフォード(HWS)のM19、その2.5インチモデルだった

www.hartford.co.jp

金属シリンダーとヘビーウエイト樹脂の重厚感、かつて持ってたタナカのパイソンよりもすっきりしたスナブノーズ、標準装備のスリムな木グリが俺の感性にぴったりだった

これ以上銃増やすのもどうかな、それにどうせ買ったらいつもの罪悪感に苛まれるだろう、などと思い
その日は結局買わずに帰ったのだが
どうせマルイのデルカスとM45以外はサバゲーに使わないと決めたし、だからコレクションとして考えるならBB弾の発射機構など必要ないしな、というかかっこよかったよな、と
渋滞のなか(八千代は道路があまり太くなく夕方とかはマジで渋滞します)自家用車を走らせて思った

 

調べてみると、ハートフォードのM19は
俺のようなトイガン素人でもその名を聞く伝説的なモデルガンメーカー、六研の流れを汲む逸品だとの言葉を見た

 

www.bigmagnum.jp

ja.wikipedia.org

だとしたら、木グリも標準でついてるし(木と鉄系オタクにはかなり重要度の高いポイント)、コンバットマグナムのモデルガンとしては決定版といえるんじゃないのかと思い
翌日またパドックさんに訪れ

買ってしまった

なんてしょうもない鉄砲オタクなんだ

 

 

ここで、モデルガンの基本的な分類について整理すると
機構と材質の両面から、以下のように分けられる

 

【機構による違い】

  • ダミーカート式
    イミテーションの弾丸を装填し、手動で機構などを楽しむモデル
    発火式との違いは、主にファイヤリングピン(撃針)の有無
  • 発火式
    カート内にキャップ火薬を仕込み、これを撃発させることでマズルフラッシュやブローバックを楽しめるモデル
    弾こそ出ないが銃口から飛ぶ火薬の燃えかす? は風船を割る程度の威力はあるようで、これを利用してファストドロー(早撃ち)を競技化したりしてる


【材質による違い】

  • 樹脂製
    主にABS樹脂とヘビーウエイト樹脂のふたつ
    銃身内にインサートと呼ばれる金属プレートが長手方向に並行に嵌め込まれており、これによって実弾の発射を防止している(外すと銃刀法違反になるので絶対やっちゃダメ)
    ヘビーウエイト樹脂は金属粉の混ぜものがあるぶんリアルだが脆く、そのためブローバックする発火式の自動拳銃はほぼABS樹脂製
  • 金属製
    材は亜鉛合金が多いと思われる
    パッと見実銃に見えないよう金ピカの塗装をしたり、銃口を完全に塞ぐことが法で義務づけられている
    なのでマズルフラッシュを楽しみたいなら樹脂製になる
    特に銃口の閉塞はドリルとかで開けちゃいたいところだが、当然銃刀法違反になるので絶対やっちゃダメ

 

殊にモデルガンの歴史は、リアルであるがゆえの悪用とそれを受けた法規制の応酬の歴史であり、そして業界が行政と折衝を重ねるなどの血の滲む努力のうえに現在の市場が成り立っているので
機構面ではどうあってもノーマルで楽しまざるを得ないだろう
個人的にはそういうところも気に入っている

 

脇道に逸れたが、今回のコンバットマグナムは発火式のヘビーウエイト樹脂製
カートの弾頭がねじで外れ、その中に7ミリのキャップ火薬(他に5ミリ、9ミリ等あったがこの銃は7ミリ専用)を仕込むものである
アパート住まいゆえ発火させるのはおそらく警察沙汰になりそうなのでやめとくとして、本記事ではディテールを見てみることとする

 

とはいえもう言葉なんかいらないくらいかっこよすぎる……
主要材質はヘビーウエイト樹脂だが、シリンダー、ヨーク、トリガー、ハンマーなどが金属製なのが解る

自動拳銃からするとスリムすぎるくらいスリムな木グリは握りやすく木の温かみもあり、バックが綺麗なカーブを描いている
ただねじの緩みか個体差か、はたまたそういう製品なのかは定かではないが、意外とカタカタする

なお、トリガープルはダブルアクション時でタナカのペガサスよりは若干軽いかな、といったところ
シングルアクションでハンマーダウンする際はきちんと下げきらないとパチンと撃鉄が閉じてしまう
特に発火させたい時には注意が要る部分かも

 

パッケージはこんな感じ
潔くてよいが、東京マルイのエアガンを見慣れた後だとさすがにさっぱりしすぎではある
まあそのぶんコスト転嫁がなくお安く楽しめるはずなのでいいでしょう

 

インサートは銃身とシリンダー前端にある
これで我々はリーガルにモデルガンを楽しめるというもの

 

シリンダーをスイングアウトさせ、別売だったスピードローダーにカートを装着
このスイングアウトもロック解除が渋く、慣れないと外れてくれなかった
このへんの調整ももしかしたらモデルガンの楽しみなのかもしれない

ローダーは銀色の持ち手の部分をねじることで弾丸のロックが外れ、まとめて装填できるというもの
導入時はシリンダーとのサイズ感に注意(パッケージに対応機種が記載されてるのでそれを見ればOK)

 

タナカのペガサスとは異なり、イジェクションロッドもきちんと機能する
やはりこの絵面がかっこいいよね
実銃では炸薬が爆発した際に薬莢が膨らんだりしたときにこれで取るのだろうが、まあモデルガンではそこまではならないでしょう
基本的に自重で抜ける

 

シリンダーの肉の薄さにびっくり
実銃で実際に357マグナム弾を撃つと割れたりすることもあるそう(それって工業製品としてどうなんだとは思うが)

 

 

自分で触ってみつつ書いてる入門記事なので、今のところはこのくらいしか書けることがない
実際に発火させてみたらまた記事にします

 

 

 

以下メモ

  • ハートフォードの屋号は海外に実在の地名からとったものだそうだが、その略称? がなぜHWSなのはよくわからない
    メーカーのHP見ても由来も見当たらなければ、何ならMFGという別の略称まである
    モデルガンの歴史の流れでそうなったのだろうが、このへんもなんとなく初心者お断りな空気を感じなくもない(が、俺はおじさんになったのでそういうのもあまり気にしなくなった)
  • 1つのカート内には基本的に1つのキャップ火薬を仕込むのだが、ダブルキャップといって火薬が2つ仕込めるカートが売ってた
    単純に考えてマズルフラッシュが2倍派手になるのだろうかと食指が動きかけたが、見たらパッケージにタナカと書いてあった
    同じ357用でもメーカーが違うと互換しないらしい(パドック店員さん情報)
    この趣味が自分に合うようなら、タナカの銃も別途検討してもいいかも
  • 最初のモデルガンって何がいいんだろう、やはり実銃に似た迫力がありそうな発火式がいいが、ではブローバックが楽しめる自動拳銃か、フルオートの愉悦がありそうな機関銃か(2秒のフルオート射のために火薬装填と発火後のカート清掃で50分かかるその不合理が快感、と『こち亀』で言ってた気がする)、それを両方合わせたマルシンのモーゼルがいいだろうか、でもあれは金属製で銃口塞がってるからマズルフラッシュが楽しめないしなあ……などと逡巡してた
    その結論は本記事のとおりだが、YouTube等でモデルガン動画を見る限り、銃身が短いとそれだけ発射炎がでかいように見えてかっこよかったのもあった
    いずれにしても早く発火させてーーー!!(←野蛮人)