サバゲーのことがちょっとわかった

まだ本更新(?)はしないつもりですが、サバゲーという遊びについていろいろと気持ちの整理がついたので更新しようと思う

いわゆるお気持ちってやつです、毒舌かもだし文としてまとまってもいないので苦手な人は見ないでね


【軍拡のリザルト】

自分がサバゲーのどういう分野に一番ハマったかといえば、それは間違いなく軍拡だった
およそ2年半で、ざっと70万円ほどエアガン本体に費やしている
多い時は家に15挺くらいエアガンがあった(ガチのマニアからしたらこれでもかわいいものだろうが、まあそのへんは感覚の差ということで)

だが、軍拡を主眼に置いたサバゲー趣味はいつか生活自体を破綻させてしまうだろうという怖さは常にあったところ、あるきっかけで軍拡にストップがかかった
それを経て今ある銃を列挙すると、こんな感じ

 

  • 東京マルイ VSR-ONE
    紆余曲折を経て辿り着いた現在のメイン
  • WE-tech M14 ガスブロ
    当時いろいろ覚悟をして買った、多分最後まで売らない銃
  • 東京マルイ M14ソーコム
    売って後悔して中古を再度買ったが即タペットが折れた、みんなはできたらエアガンは新品を買おう
  • 東京マルイ AKホワイトストーム
    多分最後まで売らない銃その2。これを売るときはサバゲーを辞めるとき(カスタムのマイナス査定で値はつかないだろうが)
  • 東京マルイ AKM
    箱出しでこれほどのオーラがある銃はなかなかないと思う。売却も考えたがそのリアルさの前では無理だった
  • 東京マルイ デトメント(仮称)
    デトニクスのスライドをミリガバのフレームにのっけたニコイチ。デトメントという名前の製品があるわけではないので念のため
  • 東京マルイ ストライクウォーリア
    初心者の頃から今までなんだかんだ売らずに残している。ストライクフェイスを外した歪なシルエットが俺流
  • タナカ コルトパイソン2.5インチ
    ゲーム使用は全く考えてない完全な観賞用・お座敷用。最高にかっこいいスナブノーズリボルバー

 

これがデトメント(ウッドパテで裏打ちしサムレストを設けたエアコキガバのグリップパネルを入れてある)
握り心地もよく、最高に俺好みなスタイルに仕上がった
デトスライドのリアサイト周りの猫背が特にCOOLである

 

俺はどれだけ性能が良い銃でも見た目が好きになれなければ愛せないし、すなわちこれが課金額のわりに海外電動やトレポンとかに一切行かなかった理由である
海外電動は、あのリポバッテリーをメルカリのおまけでつけてもらってちょっとだけ触ってみたがセル毎の電圧が…とか週に1度の電圧チェックを…とかとにかく面倒だったし、トレポンはサバゲー最強の銃と言う人もいれば値段が高いだけでマルイと大差ないと言う人もいて、あの数十万のプライスに見合う価値をとても見出せなかった
個人的にアーマライト系があんまり好きじゃないのももちろんある
そのへんは他の人が楽しんで使っていればいいと思う

 

 

 

【軽やかであること、不利を覆すこと】

上述のように、軍拡に歯止めをかけた銃の存在があって、それがVSRだった

基本性能の高さもさることながら一切のパワーソースがいらず、マガジンもかさばらず、とにかく運用が楽なのだ
充電の煩雑さもなければガスのランニングコストに頭を抱えることもなく、エアコキなので弾も長持ちするし、荷は極限まで減らせるし、思い立った時に鞄に放り込めば即ゲームに行ける
この手軽さはまさに革命的だった
これに慣れてしまうと、パワーソースの要る銃というだけでめんどくささが首をもたげてくるほどに中毒性のあるシンプルさである
当初はウッドストックに換装したGスペで所有感も味わいつつ楽しんでたが、やはりフォールディングストックでもっと荷造りを楽にしたいと思い、当時持ってたエアガンをいくつか売ってONEもいった
その後、シェイクダウンを兼ねたサバゲーでONEを完全に気に入り、Gスペも次のオーナーの元へ嫁いでいった

ONEは俺の今までのエアガン遍歴からしたらそれほど好みなルックスでもなかったはずなんだが、すげー使いやすくて面白いので
そうすると、そっけない全身真っ黒なうえ間に合わせの銃床で2本のパイプを互い違いに連結しただけみたいなあの見た目も完全に実用に割り切った突き抜け感を感じていいなと思うようになってきた
ステンガンとかグリースガンとかリベレーターっぽい感じというか
これは何気に初めての感覚だった
アーマライトにハマる人の感覚もこんなふうなのかなと

で、これは俺がVSR導入までずっと疑問に思ってたのだが
要するに連射のできる電動とか相手に勝負になるのかという点
これは結論としては、腕次第で十分太刀打ちできると思う
とにかく被弾を防ぎロックタイムを縮めマップの構造を理解して射線が通る箇所を避け裏をとるという、サバゲーの基礎を突き詰めれば電動とかにも対抗しうると思うのだ

思うに、有利な銃でヒットを取れるのは当然なのである(よくあるのが、オーバーキルも顧みず弾道で狙い弾数でパンパンと撃って落とすやつ)
だからこそ俺は、不利だらけでヒットなど取れないのが当たり前なVSRでいきたいと思った
劣勢を覆す快感、一撃必殺の快感がまちがいなくあるし、それで強ければ要するにサバゲーが強いということだろうから
そのため俺は速射性重視のストレートコックとかレバーアクションコックのカスタムは好きじゃないです
連射をしたいのなら素直に電動いったほうがたぶん幸せになれるはず……なのだが、やはりパワーソースが不要なのはすげーメリットだよね
わかるよ……

 

VSR-ONEに特有のポイントとしては、以下がある

  • フォールディングストック
    これがあることで、使えるガンバッグの種類が飛躍的に増えるし、テレスコの調整はきかないものの大きさも割合自分には合ってた(個人差がでかいので実際に手に取ってみることを推奨)
    まあCQB系の人はストックがあってもあまりがっしりと肩付けしないことが多いだろうし、むしろ薄く構える際に銃の一部を体に接触させる程度の固定には役立つと思う
    ロックピンがあってストック折ってもがたつかないのはかなりいい、試合中に折る場面もひょっとしたらあるだろう
    ただし、ストック折ると後述のでかくなったボルトハンドルと併せて本体の厚みはかなりのものになるため、薄いガンバッグ使うときだけは注意が要るかも(特に他の用品と一緒に入れる際にはファスナーの破損とかに注意してね)
  • ボルトハンドル
    ハンドルが極端に大型化されており、これは指先でラフに撫でる程度の動作でも確実に指にかかってコッキングにつなげられるので凄く実用的に感じた
    明らかにGスペ以前のよりも使いやすい部分
    Gスペと異なりコッキング時には水平以上にハンドルを跳ね上げないといけないのはどうなんだろうとも思ったが、まあ試合時には角度などどうでもよくガツンと当たるまで跳ね上げるしかないので全然気にならなかった
  • ピストルグリップ
    宣材写真の厚ぼったい見た目とは裏腹にかなり薄くできており(前後幅がちょっと長いだけで左右幅はスリム)、親指付け根あたりの微妙なカーブも相まって相当握りやすい
    滑り止めのザラザラもよい
    ガスブロM4カービン系のグリップと互換するそうだが、むやみに換えたくない部分
  • マウントレール一体型アイアンサイト
    ミリガバとかクリンコフみたいな極小のサイトピクチャよりはマシかなという程度で、はっきりいってあまり実用的ではない
    が、元々VSRオーナーの中には一切のサイト類を使わない人とかもいるのでやる気があればなんとかなるだろう(極めて無責任なインプレッション)
  • M-LOKスロット、QDスイベルホール
    あると便利なのは間違いないだろうが、そもそもあまりガチャガチャとOPをつけまくるキャラでもないと思う
    俺は全く使う用事がない
    それに自宅近所のエアガン屋さんの常連が漏らしてたのを聞いたのだが「QDはダメだ」と
    けっこう唐突にボロンと外れ銃を地面に叩きつけてしまうことがあるらしい
  • マガジン排出の板ばね
    作動しないことが多く、銃本体を叩いてマガジンを落とす場面が割とあった
    樹脂製なので調整も難しい
  • 銃身
    Gスペ比でおそらく10cmほど短くなっていて、(その影響だけじゃないだろうが)初速も0.25gで約74m/sと、Gスペよりも10m/sほど落ち込んでいる(それでもスタンダード電動と同等の初速といえるが)し、発砲音も意外と甲高く本来のスナイパー用途には使いづらい面があると思われる
    敵との対面距離が長いと多分弾をかわされるかも
    しかし、ホップを調整しドロップの軌道も考慮すれば50m先にも届くのはシューティングレンジでも確認済み
    だがなにより、その短さ軽さを活かした速攻で敵の裏をかくのが楽しい使い方だろう
    そういう運用ならプロスナ・Gスペ比での若干のスペックダウンは全く問題にならない
    14mm逆のねじ切りも標準で、別売の変換部品がなくてもいいのが嬉しいポイント
    まあこの短さをある程度損ねてまでつけたいマズルアクセサリってなんだろうとも思っちゃうのだが

 

正直、今やVSR以外の銃はただ単に見た目が好きだから所有しているのがほとんどです
なのでもう軍拡もしないつもりです
しかし、このへんあんまり言葉にしすぎると嘘っぽくなっちゃうよな
実際、俺は嘘ばかりついて軍拡してたのだし
とにかく、末永く楽しむためにも節制は必要だ

 

現在のサバゲー参戦時装備(灰色の布はバラクラバ

ベルトのアドミンポーチをBBローダーやマーカーバンド等の小物入れにしている
ここに着替えと、500mlペットボトルをBBボトル代わりにしたものをまとめて41PXのバリオスペースにつっこんでるだけ
弾はレギュレーション上制限のない限り0.25gで統一
装備が揃ってない初心者とかを除けばおそらくここまでシンプルなゲーマーは我ながら珍しいと思う
もちろんウエアは私服 

ちなみにこれは自戒を込めて言うのですが、メルカリとサバゲーの組み合わせはマジで気をつけましょう
あれはお金を無限に吸い取る悪魔的コンビです
俺は最後にVSR-ONEをメルカリした後、超怖くなって退会しました
資本主義社会に生きる我々にとって、お金の心配のなさはすなわち安寧そのものです

 

 


【内省的なサバゲー

前提として、サバゲーマーの9割はいい人か人格的に大きな瑕疵がない人のどっちかだと思ってるが、それでもはっきり言うと、ここ2年半くらいサバゲーやってて嫌なことはけっこうあった

詳細は割愛するものの(思い出すとイライラするので)、当時思ったネガとしては
課金額やテクによる見栄の張り合いが横行してるし、サバゲーの礼節はアリバイ作りでしかないように思えたし、それでいて皆が目指すところはステレオタイプに陥ってるしで、どこぞのショップが掲げてるような自由さなんて感じなかった
サバゲー3年で辞める説というのもあるくらい、ずっとやってると界隈の矛盾に気づいたりするものなんだろう

とはいえ、俺はエアガンが好きだし、サバゲーこそがエアガンを最も活かす道だと思っている
だから上述のつまらないゲーマーの誰にも与せず、ひたすら内省的に、自己実現のためのゲームをしたいと思った

 

しかしそれって何やねん、と思われますよね
私もです
なので思いついたのが、ざっとこのへん

 

①ダイエットサバゲー

ゲーム参戦前後に体重計に乗り、少しでも体重が落ちてたら勝ち、変化がないか太ってたら負けというルールで競うもの
ここでいう勝ち負けは、すなわち己自身に対する勝敗である
ダイエットを経験された方ならお解りかとは思うが、体重というものはスルスル落ちたり減少が止まったりすることはあるものの、基本的に食事を控えて体を動かせば減っていくシンプルなものである
なのでフィールドでの飯の量を減らせばひとまずはOKといえる
体重の減少幅を競うリザルト重視な遊び方もできそう

 

②エコノミーサバゲー

サバゲーの参加費、食事代、交通費、消耗品費等をどれだけ費やさずにできるか競うゲーム形式
食事代を減らすことは①のダイエットサバゲーとも関連するし、趣味を安く楽しむのは持続性の上でも重要である
本当の趣味は金に糸目をつけないというのは、所詮はひとつのモノの見方でしかありません
軍拡中毒だった俺がそうなりかけたように、趣味で破産するのは珍しい話ではないです
とはいえエコノミックを追求して飲まず食わずでやるのは身体的トラブルの原因なので(医療費のほうが高くつくやつ)、逆に言えばそのへんと折り合いをつけるのが楽しみといえそう

 

③外装カスタム封印

俺は、軍拡の次に腐心してたのが外装カスタムだった
とはいえそれは既製品のポン付けレベルを逸することはないものであり、これで醸し出すオリジナリティなど多寡が知れてると思ったし、かといって部品のワンオフはいろいろ面倒くさすぎるうえ、ワンオフまでして表現したいものとは何なのかという哲学が始まったりもする

自分のオリジナリティのなさを痛感したのは、リハビリがてらスポット参戦した定例会で自分とそっくり同じ木ストのGスペオーナーに遭遇したことだった
彼の同僚も私を指して「似た銃を持ってたのがいる」と言う始末だったし、なんだ結局他人と被るじゃんかと
俺がウエア類やAR系の銃にいかなかったのも、めんどくささもさることながら、何らかの型にはまってしまうというか、行き着く先は結局いくつかあるパターンのどれかでしかないというのが嫌だからだった
上述のARでいうなら特殊部隊風のゴテゴテARとか、スピードQB系のアルマイトギラギラハンドガードスケスケスポーツラインARとかみたいな
せっかくの趣味だし自由にやりたいと

そういう経緯を経て、もしかしたら一番のオリジナリティとは外装カスタムをやめることなんじゃないかと思えてきた
定例会に参加すればわかることだが、皆何かしらのカスタムを銃に施し、そこに自らのアイデンティティを託しているのである
それは俺も散々ハマったことだし楽しいしとても尊いことだと思うが、結果として誰かと被り、だから「銃はカスタムすべし」というそのことこそ実は思考の画一化に思えてならなかったのである
なので、今メインに選んでるVSR-ONEは外装カスタムをやらないことにしました
実用面を強化するため、ベクターオプティクスの等倍キャリポスがのってるのみです
このキャリポスがお高いだけあり狙いやすく優秀で、ラフなゼロイン調整でもけっこう当たるんだよな

冒頭や途中でも触れたが、サバゲー趣味は油断しているとあっという間に数十万円単位のお金が消えてく怖さのある趣味です
資金面も含め、これ以上踏み込まないという一線をどこかで引いておかないとやってて苦しいだけの趣味と化します、これほどナンセンスなものはない
お金ばかりを溶かして、サバゲー沼の浅瀬の部分しか結局わからなかった私のようには、皆さんは本当にならないでください
そのへんの決意表明としての外装カスタム封印というのがある

 

 


ブログ本格更新再開の目処は立ちませんが、サバゲーはまだまだ続けるつもりです
楽しい面も多いですからね
フィールドでお見かけの際は一緒に楽しみましょう