ゴールデンウィーク、サバゲーの用事も立てないまま何しようか思案してたところ師匠が誘ってくれた
しかし、候補に挙げてくれたフィールドの名を聞いてちょっぴり戦慄したのだった
かねてより名は聞く場所だったが、俺には行けない理由があった
というのもサバゲーデビューした当時、何も知らない俺はその時同席した親切なゲーマーに他のフィールドの話を聞いたところ
「SEALsはベテランが多く、初心者は一方的にボコボコにされがち」
とのことだった
その言葉に、初陣で既にボコにされてた俺は金玉が縮み上がり
かのフィールドは、そのネームバリューの割には避けていた面があった
しかし、あれから2年
サバゲーに関してはある程度酸いも甘いも経験したと思うし、技術だってちょっとはついた自負もある
そろそろ過去のあれこれと対決するべと思い参加することとした
ちなみに、師匠の提示したもうひとつの候補がSISTERで
VSRも買ったことだし、かの地で出逢ったVSR使いら(その特徴的な動作から、一部では「くるくるの人達」と呼ばれたりしてるらしい)のように戦いたいと思いもしたが
あいにく自家用車が入院中だったために遠出を避けたく、自宅から近いほうでSEALsにしたのもあった
SEALsは、ホームページの写真からも見て取れるように、とにかくガチ目の森林フィールドである
行きつけのBATTLEも森林系ではあるが、SEALsのそれを見た後だとあまりにも整いすぎてるようにすら思えてくる
そんな鬱蒼と生い茂った藪の中の獣道を進行していくのがメインとなる
目検討だけど参加者の8割以上が迷彩柄を着込んでいて、彼らが藪の中にしゃがみこむとマジでどこにいるかわからない
虚を突かれてどこからか撃たれたのも何度もあった
気になるアメニティ類は、俺が勝手にサバゲー場三種の神器としている
①水洗シャワートイレ、②更衣室、③弾ガス等の売店 が完備されており上々といえる
車輌乗り入れスペースが狭くケータリングの類は来ないのだが、カップ麺やスナック菓子、アイスクリームの自販機などがあり小腹満たしはいろいろできる
昼時にはフィールドの人がホットスナックなども作って売ってくれるのだが、これは正直あまり数がない
しかし市街地が近いためコンビニや飯屋も多く、それほど食事には困らないだろう(というかサバゲーであまり飯に困った経験がない)
ここの名物らしいSEALsカレー(フィールドのロゴ入りパウチで供されるレトルト)は、ピーマンの苦みが爽やかで他所とは正にひと味違った
苦手な人は苦手かもだが、夏の空気感を感じて俺は好きなやつ
今回のゲームは、オペレーションSEALs(略称オペシル)と呼ばれるスペシャルマッチだった
これは今まで俺が経験した中でまちがいなく一番複雑なルールのゲームで、集中力の持続が危うくなってくるほどの長大なブリーフィングもありフィールドイン直前までは不安がかなりあったのだが
やってみると、意外とすぐに馴染めた
要点のみかいつまんで説明すると、こんな感じ
- 1時間×4本のフラッグ戦(午前・午後各2本)
- セミオート限定
- フラッグの総数は18個+α(場所非公表のシークレットフラッグも複数ある)
- フラッグの点灯により得点が加算され、4本の試合がすべて終わった際の総得点によりチームの勝敗が決まる
- フィールド内の仮セーフティに弾・ガスや飲料などを持ち込み可(別途手提げなどがあると便利)
- フラッグは押すと基本的に自チーム色にLEDが発光するのだが、一定時間後に中立の色に戻る
- 復活無制限、ヒットした場合は一旦仮セーフティに戻る
- 参加者には腕時計型のIDタグが貸与される
- フラッグの点灯方法は、IDタグをタッチでイニシャライズ→自チーム色に発光するまでボタンを押下し続ける
- これらの戦績や戦況などはすべてAI管理されており(!)、仮セーフティでの復活条件やフラッグゲット時の得点・必要押下時間等が状況により変化する
とまあ、多岐にわたるルールはさておき、要するに死んでもフラッグを取れというもの
この「死んでも」という部分がミソで、運営のあんちゃんからはこのゲームを象徴する言葉として「死んでください!」との男塾みたいなメッセージが贈られた
こうして文字にすると苛烈だが、実はAI管理があるにもかかわらず復活の多少は戦績に何ら関係せず(なんならその日のゲームで一番死んで復活した人にはトロフィー解除まである)、またゾンビ行為の旨みをなくし無意味化することで防止するねらいもあるとのことだった
こりゃあ体力の限界までバチバチにやれる俺好みのルールだ
持っていった銃は3挺
AKストームとエアコキガバ(それほど高いものでもなく使い慣れてるのもあり買い直して強化ばねも入れ、ぶっ壊した初号機から受け継いだ予備マグまで用意したが全く使わなかった。やはり俺はサイドアーム不要論者らしかった)、そして
満を持してVSRも導入した
森林フィールドの醍醐味だろう、藪に身を隠して敵に忍び寄り一撃という快感を習得堪能したのち
2戦目からいよいよVSRを使った
完全な単発式だし弾数で敵を落とす運用もできないぞ、俺にやれんのかというプレッシャーは
すぐさま快感に変わった……
もちろん、セミでもバンバン連射できる(1回5発程度までというルールはあります)電動と正面切って撃ち合うようなシチュエーションでは絶対的に不利というのはある
ロックタイムもまだまだ長く、命中精度もアレな俺の腕前という問題もある
しかし、エアコキ全般に言えることだがとにかく立ち回りを工夫して戦うのだ
セミ限ルールの虚を突くようなバイナリトリガーだの流速チューンだのでカリカリに金かけた電動を撃ち取ったときのあのエクスタシーときたら!
まあSEALsの前評判どおり巧いプレーヤーは多くバチボコにやられはしたが(あのロックタイムであの距離でどうやって当ててんだよ……と悶絶した一撃を何発か食らった)
VSRはすっかりやみつきになり、残り3ゲームは全部VSRでいきました
ちなみに、VSRのちっさいマガジンに大層なポーチは必要ないと思ってます
今回使ったのは、ワークマンで1000円くらいである小物入れポーチ
こんな感じでマガジンが4本ぴったり入る
弾を無駄遣いするタイプの銃でもないので(今回だと1時間に2本〜2本半程度しか使わなかった)、リロードのしやすさもあまり関係なかった
ちなみにちなみに、VSRには多弾化キットなどもあったりするが上述のとおりそもそも弾をあんまり使わない銃なので、多弾化したほうがいいかなと導入前までは思ってたのだが
俺の場合それも必要なかったです
これがAI様に突きつけられた俺の戦績
いちおう参加者の上位半分にはなんとか食い込めたのだがランクは最低、トロフィー解除もひとつもなかった
かなり辛口な採点であることがわかる
ちなみにこの日A評定を取ったのはたったひとりだった(評定自体はAAAくらいまであった)
以下メモ
- この手のフィールドで真っ黒なジャージというのはそれは目立つようで
同じくジャージだった師匠も含め敵からは「ジャージが来た!」などと言われてたみたいだった
しかし、そんな服装でも藪にしゃがみ込めばほとんど気づかれなかった
ウエアに興味は全くなかったが、迷彩柄を取り入れてもいいかなとちょっとだけ思った
そして、これは俺もなるほどと唸ったのだが
いつものウエアに迷彩柄を取り入れる簡易な方法として、マントを羽織るというのがあった(マーカーはマントの上にガムテで表示)
実際にやってる女子がいて、そのカモフラ率も上々だった
ただ彼女は、カモフラというよりは『進撃の巨人』の衣装再現でやってるみたいだった
ともあれ、ナイスアイデアだった - エアコキのピストルは、ばね換えてようがフリーパスだった
まあ初速測ったところでたかがしれてるのはあるよな - 木ストのVSRは注目度が抜群だった、何人もの人に話しかけられた
やはり人は木と鉄の銃を求めるのである
乱雑に扱うとストックに小キズもつくのだが、それがまたかっこいいんだ - 相席したゲーマーの中に、ついこないだ24時間耐久サバゲーをやってきたという猛者がいた
千葉県にあるBB-jungleの風物詩といえるイベントである
彼曰く親切な人が多くていいフィールドとのことだったが、こんな狂人めいたイベントを主催するとか
エクストリームなサバゲーマニアがひしめいているに違いない
24耐に参加するかは別として、正直行ってみたくなりました - VSR、楽しいしパワーソースもいらないのでマジで気に入って、もうこれ一挺あればいいかなとすら思えるものだったのだが
ロックタイムの短縮という大きな課題が浮き彫りにもなった
そのためにはやはりドットサイトがあるといいかもだが、アイアンサイトの男らしい割り切り感が気に入ってるのでそのままがんばる - 森林系フィールドは、風景に擬態したうえでVSRというのが一種の定番のようである
中には、ジュラルミン削りだしの超高級ストックに換装してるゲーマーもいた
曰くPDIのワンオフ品で9万とか
しかしそれだけあれば俺AKXいっちゃうかもな…
師匠のAKM見てても思うのだが大きさが丁度良いんだよAKって
あのパカッパカッていうリコイルも見てておもしろそうだし - で、共産圏の装備が好きな師匠はマルイのAKMが出るや長モノをそれ1本にするほどの愛好ぶりなのだが(ガスブロで冬のサバゲーどうすんだろと思ったがどうやらガチで冷えて動かなくなるまで根性で戦い、それでもダメなら冬眠して別の趣味をやるらしい。初速50m/s台だったこともあるとか)
電動を使わなくなったことで、前日のバッテリー充電の煩雑さから解放されたと言っていた
当時彼は海外電動使っててリポだったので電圧管理もめんどくさそうだし、その感慨もひとしおだろう
その気持ちは、VSR使い出した俺もかなりわかる
思い立った時に銃だけ放り込んで即参戦、というのができるのがいいんだよね - 今回チームリーダーやってくれたベテランのおじさま含め、いい人にいっぱいあたってよかった、ほんとありがとうございましたこんなとこ見てるか知らんけど……
病の連続(コロナ→胃腸炎→こじらせた風邪)とそれによる運動不足ですっかり錆び付いた体を持て余し足首傷めふくらはぎの攣りと格闘し仮セーフティでへばっていた俺を彼は気遣ってくれもした、なんなら昼飯の冷やしうどんも譲ってくれたりした
なるなら強い弱い以前にああいうゲーマーだね - ベテランおじの集団のひとりが革のホルスターに挿してたピースメーカーがかなりかっこよかった
.45口径の銃だし当然なんだろうが意外と見た目がいかついのね
タナカのペガサス2欲しいなあ、サバゲーやってると物欲が尽きなくて困る - サバゲー後の疲労極まる体へ、近所の洋食屋のガーリックスープが沁みた……
ミスタームーンだかミスタームーンライトみたいな屋号のお店でした
かようにSEALsは食事には案外困りません - 翌日これを追記してますが、両腿に猛烈な筋肉痛が生じてます
藪を利用したしゃがみ前進を多用したせいだと思う
参加されるみなさんはほんとに無理しないでね