IQOS ILUMA買った

常喫してるハイライトメンソールは、ラム着香とメンソールの重層的な味が好きなのだが
とにかく気管が痛くなるし紙巻きなので臭い
IQOSは割と気管に優しめで臭いも残らないがアレに慣れちゃうと紙巻き煙草が吸えなくなる、というのを方々で聞いて
まあ紙巻きは卒業しちゃってもいいかと思って導入してみた

 

昔のIQOSはボタン操作が煩雑だったり、加熱ブレードの折損を始めとしてぶっ壊れやすい印象が拭えなかったところ
もうブレード内蔵のモデルは終売の方向にあるらしい
ブレードレスで清掃不要、というキャッチに惹かれて新しいILUMAのほうにしてみた

  • IQOSなので結局ブレードで加熱するのは変わらないのだが、TEREA(テリア)という専用カートリッジにはブレードが内蔵されており、これが本体側のブレードレスの秘密らしい
  • 黒っぽいパッケージのメンソールフレーバーにしてみた
    火を点けないと、20歳の頃に初めて吸った煙草であるマルボロのブラメンを彷彿とさせる匂いがした
  • とにかく操作がシンプル化されててびっくりした
    ケースから出す→ブレード折れの心配なくカートリッジをねじ込む(初期IQOSにあったホルダーの引き出し動作がいらない)→予熱が済むまで待つ(20秒)→バイブでお知らせ→吸う というの
    余計な動作がほぼなく、これは手軽で良い
  • 過去には10本連続で吸えるモデルとかもあったそうなので、連続2本までという制約は正直どうなのと思ったが
    よほどのヘビースモーカーでない限りこれで十分
    ちなみに俺の場合、ハイライトメンソールで1日10本程度といったところ
  • メンソールの清涼感や喉へのキックも担保されており、煙草を吸っているという感覚は間違いなくあるが
    味自体はIQOS味としかいえない特有のもので、タバコ葉自体の風味を味わうには不向きかもしれない
    強いて挙げれば、ラッキーストライクのパンみたいなあの風味が近いかもしれない
    割り切って肺喫煙のみに特化してる感じ
  • 燃え尽きにくいアメスピとかに慣れた人だと、1回10吸いちょいで終わるのが物足りないかも
    ハイライトメンソールは割と燃焼が早めなので俺はそれほど気にならなかった
  • IQOSに慣れると紙巻き煙草が吸えなくなるというのは、果たして本当だった
    びっくりするくらい紙の味しかしなくなるので
    しかも吸った後気持ち悪くなる
    初代IQOSも吸ってた時期があったのだが、その時はここまで紙巻きが不味くなることはなかった
    クールスモーキングでハッキリと判るほどだったハイライトのラム着香すら全然判らなくなった
    禁煙補助薬(服用したことはないが)みたいに、紙巻きを不味く感じさせる成分でも入ってるんじゃないのかと疑うくらい
    ちなみに一晩寝て味覚がリセットされるとそれほど気にならなくなる
  • ガンガン吸いまくるとやはり気管は痛くなるし身体がだるくなる

 

 

 

ところで、自分が煙草を、それも幼少の頃父が吸ってて臭くて煙たくて辟易すらしてたあの煙草を
吸い始めたきっかけを思い出した

 

 

当時の俺は、大学に友人らしい友人もほとんどおらず
いろいろあり女児アニメのオタクになっていた

あれは親子連れに混じってひとりで初めてプリキュアの映画(オールスターズの1作め)を観た後
ああ俺はいい歳して嫁も娘もおらずなにやってんだろ…と打ちひしがれてたところ
帰り道にショッピングモールの煙草屋が目に入った
ブルージーな気分に煙草が合いそうな気がしたからというのがきっかけだったし、ブラメンにしたのもパッケージがプリキュア5のダークミントみたいでかっこいいと思ったからだった
今みたく大きなお友達が堂々と楽しめる雰囲気もそんなになかった頃だったし、当時このことを話したらアニオタの後輩に引かれたりすらした
地方の映画館ではまだ券売機も珍しい頃で、売り子のお姉さんに「プリキュア、大人一枚」とか言ったりして

映画自体は楽しかったと記憶してるが
言葉にしづらい感情で駅までの暗い帰り道で吸ったブラメンの味はよく覚えてる

 

その後、初のオールナイトイベのチケット争奪戦に僅差で敗れたり(あの時、俺の目の前で争奪戦を制したオタクがfamiポートの前でうなだれる俺を一瞥したあの勝ち誇ったツラを思い出すたび未だにぶん殴りたい衝動にかられる)、無印DVDBOXの発売記念イベが東日本大震災の影響で中止になったりして
次第にプリキュアから心が離れていったのだが

 

気づいたら再び舞い戻っていた
(その後もいろいろあり、ただ金を突っ込んだりグッズなどを追い求めるだけではオタクの幸福は得られないだろうという思いはあの頃から一貫している)
今はヒーリングっどプリキュアを再放送で追体験してるがあれマジで面白いね
生きることそれ自体がはらむ危うさや、生きている者同士の間に必ずあるギャップを常に意識して、それでも互いによりよい生を目指して妥協点を絶え間なく模索し続けていく感じが
花火大会を目の当たりにしたアスミのあの、ともすれば自らを傷つけすらするだろう世界にピュアに驚くああいう姿が
アニメを観て楽しいと思うオタクの幸福と相似形に思えて

 

クソほど脱糞、いや脱線したが話を戻すと
このように、開き直った今となってはかわいい話だし
自分自身や喫煙環境をとりまく時代の変化をILUMAから感じたりした
でヤニ臭くないし口当たりが軽いので1日あたりの本数はみるみる増えていった

 

やっぱり煙草なんか吸うもんじゃない