仕事で繁忙期を終え、アホほど残業をこなした結果
体調とかと引き換えに小銭が手に入ったので
まあ体調はしばらく寝てれば治るでしょと思い
もっと元気になるために性懲りもなく、また気になってた銃を買うことにした
新しい銃、とりわけ長モノはもう要らないと思われたし
なので銃の浮気もしないと決めたとこではあったが
仕事のモチベを保つためにも必要な経費であるのでしかたない(意思薄弱)
今となっては白々しい記事↓
夢であるWE-techのM14用にと当該小銭を貯めとくのもアリかと思ったが
あれを本当にいくなら木スト・予備マグ込みで10万くらいの買い物になるのが確定してて、やはりそこまでの金となると思い切りがどうしても要るので
これはバイクのローンを完済したときにでも改めて考えればいいやと思っている
ちなみにローンは今のところ無理なく返せてるので(そのかわり返済期間は相当長いけど)、繰上返済に充てるのも今回はしない
あくまでも銃を買うのだ
候補はおなじみマルイの、電動のイングラムかP90
特にイングラムはまずあの無骨な風体がかっこいいうえ、マガジン挿す時のジャキッとした金属音や480発も入る多弾マガジンのほか
なんといってもあのロールケーキみたいなクソデカサプレッサーで、電動と思えないほど静かな発砲音なところに惹かれた
マルイの名作のひとつに推す人もいるくらいだった
が、メカが所詮は電ハンと同じなのでウィ(モーター音)ボム(サプでくぐもった発砲音)、ウィボム、ウィボボボボ……と
かつてハイキャパEの時にも感じたストレスフルな作動ラグにムキーッとなりメルカリ行きになる未来が見えたので
ローンもぶっつぶしたりしてマジの捨て金が出た時(まずありえない)に買ってみればいいやとなり候補から外した
ひるがえって、P90であるが
- 唯一無二のユニークなスタイル
- 全長50cm程度で、ストック畳んだAKストームと同じくらいコンパクト
- ブルパップで大きさの割によく当たりそう、あとメカボを抱え込むので音が静かそう
- AKよか軽い
- AKのミニSバッテリーが使い回せる
こんなところに惹かれた
でマルイのHP見ると、P90はなんとバリエントが3種類もあって
「スタンダード」「TR(トリプルレールの略)」「ハイサイクル(実銃の民生用モデルをモチーフにしたPS90HC)」から選べるようだった
見た範囲だと、それぞれ特徴はこんな感じ
【スタンダード】
- ビルトインのドットサイトがついてる
- レールはアッパーレシーバー右側面に1枚のみ
- 銃口のM14逆ねじは3種共通で有
- マガジンはスタンダード68連
- 重量は空マグ+バッテリー込みで2200g(軽い!)
- どピンクに塗りつぶした限定モデルもある
【TR】
- ドットサイトを外した代わりに、小さいアイアンサイトがひっついたレールがついてる
- ドットサイトを外したのでスタンダードより100g軽い
- アッパーレシーバー両側面にも申し訳程度のレールがついてる
- サプレッサーが標準でついてくる
- 成形色がスタンダードより明るめのグレー(スタンダードは真っ黒)
- マガジンはスタンダード
【ハイサイクル】
- サイトとレールはTRと共通
- 銃身が長い(ハイダーだけに縮めることも可)
- 300連マガジンが標準でついてくる
- 成形色はオリーブドラブ
- スタンダード・TRより定価5000円アップ
まずスタンダードだが
あれはあのドットサイトがどう考えてもレンズ面が小さすぎて
申し訳ないが使いづらそうな雰囲気を漂わせているので即却下した
防弾板もないから弾食らって割れたら即カスタマーサービス行きだろう
次いでハイサイクルは、なんといっても300連が付属するのが魅力
ただ、スタンダード・TRで連射マガジン買う場合でもハイサイクルとの差金でいけてお釣りがくるので
そうなるとハイサイクルが必要かどうか、つまりトリガーレスポンスと飛距離のどちらが自分にとって必要なのかという点が決め手になってくる
P90もハイサイクル化によって初速は5m/s程度低くなるようだし、それにあの連射速度で弾幕張るのはゲームではそれほど意味をなさない気も最近はしている
隠れられたり回り込まれるだけなので
撃ってる時のヴィジュアルの凄さから訴求力はあるので、初心者がゲームにのめりこむとっかかりにはいいかもしれないと思う
で俺の場合、撃発のラグの差をちょっとでも縮めて真正面からの撃ち合いを制するみたいな戦い方をするよりは
そういう膠着状態に陥ったら一旦退いて回り込んじゃえ、となるので
実は案外ハイサイクルの恩恵は受けてなかったりする
そのへんは、レスポンス的には並であるM14やAKストームでも全然ヒット取れてることからもまあその通りなんだと思う
それにトリガーレスポンスのよさが効いてくるのはやはり屋内CQBなどだが、そこはもうソーコムピストルやMP5Kの出番だし
あえてP90に同じ役割をさせる必要もないかと思った
せっかくブルパップで見た目以上に飛距離が伸びそうな雰囲気があるなら、その長所を活かしてあげたほうが楽しそうだもんな
そんなわけでTRに決定
そしてご対面
バイオリン、カジキマグロ、宇宙戦艦と様々な(散々な?)あだ名がついてるP90だが
ヌメっとしてて塊感のあるデザインがキモ可愛いくて最高である
以下まとめ
- 本当に軽くて短くて小さい! これはゲームに持っていく上でも嬉しいポイントである
金属部品の多い次世代電動から持ち替えると、ほとんど重さがないかのよう
そのかわり見た目はとんでもなくプラスチッキーで、所有欲を満たす感じはあまりない
また、あのデザインにメカを押し込んでる関係上物凄いリアヘビーなので、フォアグリップに手を添えててもグリップ持ってる方の手が疲れる
サプ外せば、フォールディングストックつけたAKストームよりもさらに数cm短い
G36C並の長さといわれるインナーバレルを備えながらこのコンパクトさを達成してるのはなかなか驚異的じゃなかろうか - サプが標準装備なのが地味に嬉しいポイントである
見た目は同社のソーコムピストルのそれに類似するが14mm逆ねじなので使い回しも利くしプレイバリューが高い
また、このサプはダブルナットみたいな締結用のリングが根元にあって、それを締め込むことで緩みにくくなるのもなかなかいい試みだと思った……のだが、やはり面倒がないという意味では普通のOリングのほうがいいかな、いずれ擦り切れるとしても
そして重要なのは、このサプはお飾りではなくそれなりに効くということ
銃口からの高音をばっちりカットしてくれる
メカボックスの音自体はM14の方が静かな感じだが、P90はストック内のメカボを抱え込んで撃つので実際は射手が自分で聴いてる以上に静かなんじゃなかろうか
早く検証したいものである - なお、銃口のねじは先端から途中まで上側3割くらいがカットされた独特のもので、これも慣れないとまっすぐ入れづらいのだが、逆にサプなどをねじこむ際に軸が傾いてねじ山をナメそうなのに気づかせてくれる構造とも言えそう
- 全体的におもちゃ感バリバリながらレールがすべて金属製なのもポイント高い
ただし、トップレールにおまけ程度にくっついてるアイアンサイトはとにかく小さくて見づらいことこの上ない
特に俺のような顔デカは頭を傾けてストックにほっぺをぐりっと押し当てるようにしないと使い物にならない、ひょっとしたらその傾いた頭に被弾するかも
したがって、光学機器がほぼ必須であるうえパララックスもでかいので調整に難儀しそうではあるし、この覗き込み感からするとスタンダードのビルトインのドットサイトはやはり相当使いづらいんじゃなかろうかと思う - M14からサバゲーに入った人間なので、P90の極端に寝たグリップは全然違和感ないのだが
トリガーガードと一体になったフォアグリップは距離が近すぎて体が縮こまる感じがして今はどうにも慣れないでいる
このデザインは、どうしてもCQBにおける左右スイッチングがやりづらい
軽さを活かして無理やりスイッチングする以外に方法がなさそうな感じもする
今主流のアーマライト系の銃に慣れた人だと面食らうかもしれない - 引き金は半分程度引くととセミ、奥まで引き切るとフルとなる
セミフルのセレクタは、セミに合わせたときにつっかえ棒の代わりになって引ききれないようにするためのもの
セレクタはそうでもないのだが、この引き金は正直使いづらい
遊びが大きいうえプルも電動にしては重く、セミオート戦で連射するようなときにはデメリットになりそう - バッテリーがとんでもなく入れやすいのも驚いたポイント
ミニSがすっぽり収まるうえスペースに余裕もあり(もっと小さなリポで動かす場合だとスポンジとか巻いて太らせないと中で暴れてガタガタ鳴りそうなほど)、さらに配線やコネクタの取り回しスペースもでかい
比較的入れやすいAKストームやM4パトリとかでもバッテリースペースが意外とタイトで、配線の取り回しもちょっと工夫が要るんだよね
蓋を兼ねたバットプレートもプッシュボタンひとつで簡単にスライドオープンできて、MP5系とかによくあるピンを引っこ抜く動作などもいらない
売却してしまったものも含めて長モノを手にするのはこれで5挺めだが、これまでで最も入れやすかったハイサイクルのMP5Kを凌いでまちがいなく一番入れやすい - 誇張でもなんでもなくテイクダウンが1秒でできる
ボタン押してアッパーレシーバーを引き抜くだけでOKで、これはメンテやカスタムに重宝しそうな機能である
それに、この機構を使えばスタンダードのドットサイト付きアッパーにハイサイクルのロアレシーバー、みたいな着せ替えも楽しめそう(やらないけど) - P90の最も感動したポイントは、なんといっても連射マガジンの秀逸さ
容量こそ連射マガジンとしては並の300発なのだが、驚くべきことに携行時のジャラジャラ音がほとんどしないうえ、追加のゼンマイカリカリも不要で一回巻ききれば最後まで撃ち切れるのである(但し弾はどうしても最後に数発残る、これは他の連射マガジンでも同様)
P90のマガジンはデザインの都合上、BB弾が自重でゼンマイ巻の給弾機構の部分に落ちていかないのだが、これを注射器のシリンジやところてんのように、バネ付きの板でBB弾の団塊を押し出すことで送り出している
つまり、弾に常にテンションがかかって固定されているため中で暴れないことから音がしないのである(ピストルのマガジンを想像するとわかりやすいか)
また連射マガジンの常として、ゼンマイの板バネが伸びきったその都度物陰とかに隠れての巻き直しが発生するが、P90のそれは板バネが長いからか、あるいは前述の常時強制ところてん状態でゼンマイが空回りしないからか、最初にものすごくカリカリカリカリカリカリカリカリ巻かなければならないかわりに巻ききって装填した後の巻き直しが一切不要
これは給弾口とゼンマイのツマミが同一平面上にあり、マガジンを装填して銃本体に密着するとアクセスできなくなるがゆえの工夫だろう
もっというと、シースルーなので残弾の割合も一目瞭然
欠点としては稀に給弾不良を起こす(体感だと50〜60発に1発くらいの割合)程度だが、まあこのくらいなら全然目を瞑れるかなといったところ
とにかく、連射マガジン派としては嬉しい機能ばかりである - 気になる射撃性能は、初速が0.25gで安定して76m/s台(箱出しですぐ計測したのでノンホップかも、つまりホップのかけかたによっては若干下がる可能性あり)
同条件で80m/sに届くM14、それを余裕で超えて調子いいと85m/sとか出る次世代の性能からすると物足りなさはあるが、まあスタンダード電動ってこんなもんなんだろうと思う
MP5Kのハイサイクルとか0.25gだと18禁エアコキ並の60m/sくらいしか出てないし、それでもヒット取れるしまあ十分っしょ
連射サイクルは同じく0.25gで毎秒13発くらい
ちなみにホップ調整に分解がいらないのもポイント高い、排莢口にホップダイヤルを仕込めないデザインなのにうまく処理できてる - グリップ底面に、いかにもメクラ蓋ができそうな箇所があるが
どうやらこれで正常らしい
実銃だと排莢口になってるみたいですね
今回の記事は前後編になってます
実際にサバゲーで使ってみた後編はこちら↓