新品箱出しのものを即いじるの背徳感が凄い
zippoのチューニング、手間自体はそれほどでもないので
いい音を求めてさっそくやってみたので取り急ぎメモ
(作業写真はほとんどありません)
zippoのいい音とは何なのか、というのも難しい話ではあるが
材質による音色の違いを除けば、おそらくはカムが蓋裏を叩くときに
・澄んだ高音が
・大きく鳴り
・長く鳴り続ける(サステインを延ばす)
といったところだと思う
おおまかには、以下の3つがチューニングの内容になる
①蓋のヒンジをカシメて動きにくくする
②蓋裏のリッドをわずかに拡げる
③インサイドユニットのカムの外側(開いたときに下になる面)を削る
上記のそれぞれを行う目的は、推測もあるが多分こんな感じだろうと思われる
①ヒンジの動きを渋くすることで開いた蓋を垂直に固定できるようにし、蓋自体を音の反響スペースにする
②リッドを拡げることで蓋開け時のカムとの接触時間を減らし、開いた蓋がミュートされないようにする
または、リッドが拡がることで蓋閉じ時にカムがよりチムニー側に固定されるようになり、開く際のテイクバックが大きく取れてカムがより強く蓋裏を打つ
③カムが薄くなることで、蓋裏を打つ際のテイクバックが増える
または、カムが軽くなることで打撃時の速度が上がる(←これはよほど削らないと生じない効果だと思う)
作業は自己責任で、とにかく慎重にやっていただくとして
加工方法は、いろんなサイトを参考に
①
ヒンジの固定ピンをポンチで叩いて、ある程度出てきたらラジペンで引っこ抜く
ヒンジをケース左右側面から真ん中に向けて押し込むようにラジペンでちょっとずつ潰す
で、蓋とケースを組み合わせてピンを再度叩き入れる
このとき、蓋を開けて90度前後に固定されるかどうかを確かめること
ピンの材質を換える方法もあるらしいが、今回はやらなかった
蓋が垂直に立ったようす
②
鉛筆やラジペンなどでちょっとずつ拡げる
音色を確かめながらやること
③
ダイヤモンドやすりで削りまくる
これも同様に音色を確かめながらやる
カムを切削したようす
加工前との比較画像はないが、オーナーなら外側がぺったんこになってるのがわかるはず
そして
①②③を全て施すとこうなる
…動画だと大して変わったように聞こえないが、ノーマルよりも高音が強調されて(音がでかくなって)サステインも延びてる
なにより、いい音だなと思うその音(でかい高音が長く鳴ってる状態)が出る確率が格段に上がった
こんなちょっとしたイジりで、知らない人からは一目置かれそうなキーン! 感がでた
いいと思う
ちなみに、zippo界のマスターヨーダみたいな人が同じアーマーブラスのチューニングを手がけると
こうなるらしい
俺がやったチューニングの真似事などとは雲泥の差である
なんなんだよこれ……
デュポンを彷彿とさせる雑味のない高音が減衰せず鳴りまくってる、凄すぎる
※参考文献
Zippo開閉音の調整に挑戦!【前半戦】 - zippojean
Zippo開閉音の調整に挑戦!【後半戦】 - zippojean
ZIPPOの開閉音をチューニング!3つの調整方法を写真で解説! | NotePress
など