アドレス125買った

アドVじゃなくて後継のでかいアドレス(DT11A・2020年式)のほう
マジでインプレ検索してもアドVの記事しかなくてムカついたので自分で書くことにした

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買った動機は完全に下駄代わりにするためで、通勤時にはもうスポーツバイクのミッション操作すらめんどくさくなってたし物の積めなさにも辟易してた(跳ね上がったテールにGIVI箱を組み合わせたスタイルがまた珍妙で醜さの極み)
金もかけたくなかったのでPCXやシグナスやスウィッシュとかみたいな値段がブッ高い車種は最初から眼中になかった、なんだよ30万って
ちなみにメットインが若干広いとされるフラットシート仕様にした

以下個人の感想


【外観】
デカい。大柄とは聞いてたが実車は聞きしに勝るデカさだった
アドVと比較するとビッグスクーターに思える程

サイズ感についてはここのサイトが参考になると思う↓

daiwai.blog.fc2.com

上記サイトはアドVとの比較だが同じ車種と思えないくらいのボリューム
最初見たときのデカさにギョッとする感覚が忘れられない

同じくデカい速度計の凄く出しゃばった感じも視認性の面では良好
実はろくに現車も見ずに買ったのでこんなにデカいなら110にしとけばよかったか……と最初はちょっと後悔すらしたが、デカさは定常走行の安楽さに直結するのでツアラーライクにまったり乗りたいなら125、原二らしい取り回しのよさを重視するならちっさい110を買っとけばいいと思う
というかこれよりもっと馬力あるエンジンを原チャサイズの車体に積んだアドVってなかなか狂ったバイクだと思った
デザインは飾り気が無くてまあまあ好き

【エンジン】
停車アイドリング時の振動が思ったより目立つものの基本的にはスムーズな部類だと思う
ただジクサーのぬるぬるスムーズ感には及ばないかな
停止状態からの出足も原チャみたいなラグはほとんどなく、スロットルガバ開けの必要もない尋常なアクセルワークで法定速度の60km/hまで難なく出るところに原二最速と謳われたアドVの血筋を感じた(昔乗ってたカブ110はもっとスロットルを開かないと速度がのらない印象だった。ただこれはミッション車とCVT車の差のような気もするので単純比較はできない部分かも)
慣らし中(タコがないので最高60km/h縛りでやってる)なので全開加速とかはまだわからない

【ハンドリング】
車体のデカさが効いてるのか、これはもう安定感が物凄い
カブみたいにスパスパ切れつつリーンすると安定するような二面的な安定感とはまた違った、旋回の最初から最後まで緩慢に安定するタイプで、原チャにありがちなハンドルのフラフラ感がない
オフ車みたいな前輪がデカい前後異径ホイールのためどうしてもリアから寝てくのだが、これにフロントが追従するラグもほとんど気にならないレベル

【サス】
そこまで乗りこんでないのでまだわからないが、動きはしっとりしてて割と乗り心地は良い
ただ比較的硬めな感じはあって、それはギャップを乗り越えた際に縦に揺すられる動きが早めに収束することからも解る
無駄に動かないぶん疲労感の軽減とか車体の安定には効くのだろうが、やはりでかい段差とかを通過するとズドンと尻にくる

【ブレーキ】
よく止まると思う
見かけ上の効きを意識させる初期制動だけ強いような変な演出もないというかむしろそこは逆に弱くて、ある程度の速度から完全停止させるには結構思い切りレバーを握る必要がある
確かに握っただけ効くとは言えるが、コントローラブルなものかどうかは疑問
スクーターだしエンブレの概念が弱いのでアクセルワークとブレーキレバーだけで速度調整を完結させるための、いわば速度の微調整に特化したセッティングともいえそう
後は握りゴケ防止か
したがって効きが良い感じがする割には慣れないと制動距離が長くなる(スクーター全般がそんなものなのかもしれないが)

【ユーティリティ】
まず各所で言われているメットインの浅さ、これはどうしようもなく真実なので期待しちゃダメ
縦の容積が大きいフラットシート仕様でショウエイのZ-7のLサイズが幅も高さもギリ収まるくらい(しかもシートを叩いて閉めた)で、これよりでかいヘルメットだったり脳天にスポイラーがあったりほっぺにビーコムつけてたりすると無理
メットホルダ(という名のただの突起)もあるしあまり問題にはならないかも
メットイン脇の謎の小物入れはマジで使途が思いつかない、スペースが空いたからひとまず物入れにしただけのような感じがする
フロアボードはフラットで灯油の18Lポリタンクも難なく積める(アドレス125に決めた理由のひとつ)
細かい所だと、速度計以外のメーター類はオドと燃料計しかないが必要十分、見た目からしてごつい鋼管のキャリアはGIVI付けてもびくともしないうえネジ穴の位置がマウントベースのネジ取り付け金具を嵌め込む位置とぴったり一致してあの羽型の金具がいらないくらいだし、鞄かけは箱とかから取り出す手間が省けて便利なうえリング状で脱落の心配もないし(アドレス110だとこれがただの上向きの突起で、車体が跳ねると鞄とかふつうに脱落しそう)、左右のグローブボックスも正にグローブをしまう用途に最適
これ以上の機能を求めるなら素直にPCXでも買っとけばいいと思う
後スクーターなので当然だがミッション操作がいらないため煩雑感がなく、シートも広くて分厚いため全体的な疲労感が少ない
足元も広いしライポジは自在すぎるくらい自由自在

【納車前にやってもらったこと】
・GIVI箱
・USB電源ソケット(デイトナ)装着
・サイドスタンドスイッチのキャンセル

【不満など】
運転時の楽さや安定感とトレードオフなのだが、やはり車体がデカいことによる車輌の押し引きや取り回しの不便さ
カブやアドVレベルの取り回しやすさを期待すると見事に裏切られるのできちんと実車は見ておこう(自戒)

 


気づいたことはここに随時書いていく
あと下記のブログは結構役立ちそうな情報が載ってた、俺もこのくらい有益なものを書ければいいのだが
「V無し」の呼称もこのブログに倣ってみた

dt11a.blog.jp

 

 

【2200km程乗ってみた追記(2021.6.27)】

・最高速はフィクションだが風防なしで95km/h程度、100km/h出すには追い風や下り坂の力が要る

・1000kmくらいでサスのあたりがついてきたのか乗り心地が若干だがマイルドになった

・雨ざらし保管で3ヶ月程度でミラーステーの白化がみられた

・40km/hくらいで路肩の岩を踏んで転かして車体右側が接地する形になったが、傷が付いたのはミラーと黒の樹脂パネルの部分のみ、いずれも無塗装樹脂の部分で部品も安く交換でき、その設計は見事

・上述のレベルの転倒ではフォークの曲がりやオイル漏れなどもなく普通に走れた、強いて言えばミラーの付け根がひん曲がったくらい

・異径タイヤ特有のリアステアは、危ないスピードでの旋回をすると急にガクンと切れ込んできて、これはライダーにスリップダウンの恐怖を伝えてくれて安全運転に寄与してる……ような気がする

・上級モデルのスウィッシュと共に近々生産中止になり、いずれもバーグマン125に取って代わられるらしいという話を聞いた、これも時代かね

・なのでサルート125(排気量の数字を入れないとドスケベな下着の画像ばかり出てくる)の国内導入に期待したいところ、アドレスやスウィッシュと同じSEPエンジンだしね(クソポエム)

bike-news.jp