最近のここはサバゲーブログの様相でしたが
元々は好きなことを書いてるなんでもブログでした
だからこんな記事も書きます
それはおいといて
ついに出た新型のアドレス125
SNSでの反響を見ると、デザインを大幅に刷新した(というかインドの流行のおこぼれに日本があずかった)のが本当に賛否両論まっぷたつといった感じ
たぶんだけどV100とかV125とかのちっちゃくて速い、いわゆる通勤快速と呼ばれた往年のアドレスのイメージが強い人ほど拒否感があるのだろう
(まもなく現行ではなくなる)DT11Aに乗り始めて2年目の俺もめちゃくちゃ気になってます
その理由は、やはりあのレトロポップなデザインにあって
バイクを何台も乗り継いでいるうちに、実用性と趣味性を兼ね備えた車輌がなんだかんだいいのではないかという結論に至ったからだった
実用一辺倒だとロマンが感じられずに飽きちゃうし、趣味性だけだとめんどくさくなってそもそも乗らなくなっちゃうんだよね
近年のスーパーカブのブーム、それもあのプラのシールドがついた本家カブを押しのけてハンターカブやクロスカブがあそこまで売れてるのもそのへんに理由があると個人的に思ってて
アイコニックなあの見た目とか(趣味性)、コンパクトで燃費も良くてコミューターとしての能力がそもそも高いところとか(実用性)、あとは時代遅れ感半端ないけどエンスト知らずのロータリーミッション(趣味性)+遠心クラッチ(実用性)とか、そういう要素が上手く咬み合った結果なんじゃないのかなと思ってる
楽しいよねカブ
ひるがえってアドレスなんだけど
先代との数値的な比較は、すでにまとめてくれてるサイトがあるのでそこに委ねます
で、その先代に乗ってる感想としては
まず、さすがに燃費や耐久性はカブにはかないません
カブは50も110も、体重100kg近いデブが乗ってどれだけブン回しても50km/Lは決して割らないのだが、アドレスは同じように乗ると40km/Lちょいくらい
また、アドレスのエンジンは3〜5万km程度でピストン焼き付いてご臨終、というパターンが多いようで
DT11Aの場合オイル交換量が650mlで、これはカブの800mlはおろか、原付のレッツの700mlを下回る少なさであり、たぶんだがアドレスのエンジン寿命が短い理由のひとつと思われる
しかし、はっきりいってコミューターとしてはカブよりよっぽど優秀です
変速いらないし荷物も載るし速いし、特にDT11Aはあのバカでかい車体が安定感凄いしブレーキも本当によく効く
ABSのないカブだとリアタイヤがロックしてスライドしちゃうようなブレーキングでも、アドレスならロックせずきっちり減速できる
それにカブだとけっこう車に煽られたり無茶な抜かれかたをされたものだったが、アドレスではあんまりそういうのはなくなった
ひょっとしたらこれも車輌のガタイの良さや、無段変速ゆえの出足の速さとかがやはりあるのかな
ただまあ、これらは上述の例でいえばすべて実用面方向での能力であり、その車種を所有していること自体に満足感があるかといえば正直ないのが現実
だから、それこそベスパやランブレッタ、PGOのジェイブブみたいに、ルックス方面で何かしら刺さる要素が欲しかった
かといって、品質に難があって修理も手間な外車はあまり欲しいとは思えなかったし、国内メーカーではそもそもそういう需要に応える原2スクーターはないし(台湾スズキのサルート125はそのへんドンピシャで期待したが、どうやら国内導入は無理そう)で、あきらめるしかないのかなと思ってた
新型アドレス125のあのルックスは、だから俺のそうした絶望を
救ってくれそうな気さえしたのだった
以下、買い換え判断のポイントになりそうな要素を
DT11Aとの比較も織り交ぜて書いてく
(新型アドレスのダメそうなところ)
- 価格が5万円も上がってる
まさかディオ110よりも高くなる日がくるとは思わなかった
ただ、それでもこの冬の時代に30万円を切ってるのは立派だと思うし、それなりに便利そうな装備もあるので
ここは目をつぶるべきなのかなとは思う - リアキャリアがオプション扱い
DT11Aは、スクーターのそれとしては正直オーバースペックとすら思えるほどのごっつい鋼管のキャリアが標準装備だった
それと比較すると、そもそもOPになってしまったことや、(公式HPのちっちゃい写真でしか判断できないが)全体的に細っこくなってる感じが残念でならない
輸入品ゆえに欲しくなっても即納とはいかなさそうなのもそれってどうなんだよ……と落胆せざるを得ない
www1.suzuki.co.jp
スクーターと箱の組み合わせほど便利なものはないからね - 給油口が使いずらそう
シート下でもレッグシールド裏でもなく車体のお尻についてる
フルノーマルで乗るならまだしも、キャリアを付けると凄く使いずらそうである
ただ、ヤマハのスクーターは伝統的にお尻に給油口があって、キャリアも当然にそこをかわすようにデザインされているため
アドレスのキャリアのフィッティング次第では給油口の位置はネガではなくなるかも(シートを開けなくてもよいので) - ガソリンタンク容量が縮んでる
DT11Aのタンクは6Lと、この手のスクーターの中では大きいほうで嬉しかったのだが
新型は1L削られて5L
標準容量に戻っただけともいえそうだが(カブは4Lとかだし)、それでも航続距離が40〜50kmくらい縮むのがどう効いてくるか - フットスペースが狭そう
これは18Lの灯油ポリタンクが置けるDT11Aがめちゃくちゃ広かっただけともいえるのだが、それ以外にもここが広いと脚を伸ばしたりライポジがいろいろ替えられたり、安楽に乗れるポイントのひとつといえる
まあフラットフロアボードを踏襲してるだけまだいいのかもね、積載ができなくなるわけではないので
このへん原2スク王者のPCXとかに、個人的に全く食指が動かない理由のひとつ - レッグシールド裏のポケットが減ってる
(インド人は全体的にそう思ってないということであろうが)積載性はスクーターの命なので、それをあえて減らす理由がわからなかった - レッグシールド裏のフックがしょぼくなってる
DT11Aのフックは、カラビナみたいに上端が開くリング状になってて外れ防止に役立ったうえ、見た目にもごつくそれなりに使えたのだが
新型のは見る限りただの突起になってる
跳ねたときとかに飛んでっちゃいそうで、かばんを下げたりするのはちょっと怖いかな - 馬力が落ちてる
このクラスで1馬力の差はデカいはず
でもカタログスペックと体感は必ずしも一致しないので、一応ここに挙げたが実はそんなにネガとは感じてない - メットインが相変わらず狭そう
宣材写真で入れてるヘルメットはジェットで、せめて鍔とか脳天スポイラーとかビーコムとかのないフルフェイスが入ってくれればなあ、とは思う
DT11AはショウエイのZ-7のLサイズがギリ(しかも縦容積のデカいフラットシート仕様でそれ)といったところだったが、新型のこいつは果たしてどうか - 車体は変わらずデカそう
楽に乗れるぶん、原2らしい取り回しの良さはスポイルされる部分ではある
写真と数値的なものでそう感じただけなので、実物を見ないと判断は難しい
(新型アドレスのよさそうなところ)
- ルックス
あれはまさしく、国内メーカーのスクーターに俺が求めていたもの
海外ではラインナップにあるらしいシルバーとか、あとは水色とかアイボリーとかのパステルカラーなんかも似合いそう
まあまんまベスパとかの色なんだけど - LEDヘッドライト
これは絶対あったほうがいい、明るいし球切れの心配も少ない - USBソケット
デイトナあたりの電源取り出しキットがいらなくなるのは良い
ミラー共締めのホルダーなどがあれば即スマホナビが使える - 液晶ディスプレー+アナログ速度計
デジタルの速度計って見づらくてあんまり好きじゃないので、ここを踏襲してくれたのは嬉しい
まとめてひとつのディスプレーにしたほうが生産効率がよさそうなだけにね
液晶ディスプレーには時計があるのも絶対便利なやつ
スズキの時計は狂いやすいと言われるが、それが改善されてればメーター関係は言うことなし - F12/R10インチのタイヤサイズ
先代から継承されたこのサイズだが、ハンドリングに安定感があって気に入ってたので - アクセス125(新型アドレスのインドでの名前)の純正メーターバイザーがかっこいい
大袈裟感がなくてよろしい
海外はそれこそクラシックスクーターを意識したガード類などがいっぱいOPであるので、バイザー共々国内導入が期待される - 馬力を落としてる
これネガとして挙げたことじゃねーか! と言われそうだが
乗った時の体感がすべてなので数字はあまり意味がないと思ってるのと、馬力(ピークパワー)を落とす=省燃費・実用トルク向上 みたいな図式がなんとなく期待できそう
正直、機能面だけを追求するならDT11Aを乗り続けてたほうがよさそうではある
実物を見てお財布とも相談して、慎重に決めてこうと思う
賞与の時期にいくのか、今のアドレスがぶっ壊れたらいくのか、結局いかないのかはまだまだわからない