昨年末に買ったガンポーター、コンパクトと大容量を両立したナイスガンバッグである
しかしデルカスを手放し次世代MP5SD6使うようになり、ARカービンがすっぽり入るその大容量を持て余すようになった
それに、ガンポーターは生地がふにゃんとしすぎてて内容物の保護という点でどうなんだろと前から思ってた(ただしこのふにゃん生地にも利点はあって、使わないときに丸めて小さくしまっとける)
なのでなんとなく次のバッグを探すようになってた
条件は以下
- 60*30*13cmくらいのサイズ
→ストックを縮めQDマウントで下駄履かせたキャリポス載せたMP5SD6と、厚みが12cm以上あるプロゴーグルを入れるため - ポケットや間仕切りは最低限でOK
→あんまり多くても逆にひとつひとつの容積が縮み、内容物の大きさが限定されて却って不便 - リュックサック式に背負えるもの
→たすき掛けでもいいのだろうが、荷物が増えると肩が疲れそう - 開口部がでかいもの
- 生地に厚みやクッション性があるもの
- ベルクロの♀(パッチパネル)やMOLLEウェビングは最低限でいいのであるとよい
→識別用のマーキングや万一の拡張用に
なお、これらの要件をほぼ完璧に満たしていたのが41PXのバリオスペースだったのだが
秋葉原にいた店員さんの口ぶりを実際に聞いた限りでは、再販はちょっと絶望的かもしれない なんで手放しちゃったんでしょうね……
ガンポーターも気づいたらもう販売元に在庫がないようだし、こうした「ガンバッグの定番のなさ」ってなんとかならないのだろうか
供給が安定してるのは41PXのモノリスくらいだと思うが、今の俺にはデカすぎてな
見出したのはTMC Black ShipsのSMGバッグで、1万円ちょい
TMC The Black Ships SMG ガンバッグ 62cm ブラック │ ミリタリーショップ MIL-FREAKS 通販
たいていのガンバッグが売り切り後再生産なしな状況の例に漏れず、これもAmazon最後の在庫を滑り込みで入手
そんなわけで届いたのがこれ
包装紙で梱包されてても箱形を保っており、クッション性というか強度は十分そうで小躍りした
今までのガンバッグだとCONDORの164トランスポーターに次ぐコンパクトさで、これひとつでサバゲーできれば全ゲーマーの中でもトップクラスの身軽さだろう
そして見てのとおり、MP5SD6くらいまでならいける
このバッグの特徴ともいえるカンガルーネットは一見ゴムが入ってそうに見えるが伸縮性のないナイロンで、フィールドインの道すがら食料品などをコンビニで買って雑に入れとくのに向いてそう
ただまあ端からふつうにすっぽ抜けそうなので外しちゃってもいい機能かな
なお俺のSD6はサプをKMのフェザーウエイトに換えてるのでやや短い
シュート&リコイルがあるのでマズルの消音性能はあってもなくてもよく、それよりも短くなって慣性が減りハンドリングが向上するメリットが大きい
ファスナーは側壁の上下についてて、同時に開く機構もあり
内容物の取り出しやすさは歴代ガンバッグの中でもナンバーワン
太めのベルクロテープで銃をしっかり支持できそうなのも嬉しい
クッションはないものの、内蔵のプレートと側壁の分厚いナイロンベルトで内容物がしっかり保護できそうな安心感が凄い
天面の収納スペースは表からは内容物が取り出せず、内側のポケットにモノを詰めたときに拡がるしくみ
これはメイン収納スペースの容積も併せて使えるのでその合理性に唸る設計
銃を入れる
ノーマルのSD6あたりまでなら、光学機器をつけててもすっぽり入るのがおわかりだろう
ベルクロベルトは連結すれば太いハンドガードでも巻ける
弾、バッテリー、小物、グローブ、着替えのシャツと肌着を入れてちょうどいいくらい
食料品や水が入るスペースは限られるが、オートバイ移動でなければカンガルーネットでOKだし
そもそもモノリスなどとは違い、装備を割り切って収納するアイテムではあるので
飯モノは現地調達とするのがいいだろう
かっこつけ以外にも、自分のバッグの識別にも役立つパッチパネルはサバゲー装備らしいものであり、なくてもいいけどあると嬉しいのは間違いない
だがこのバッグの場合、カンガルーネットにわずかについてるのみ
パッチパネルが少ないのは、例えばモジュラーIDパネルをレーザーカットMOLLEに通せばOK
ただそうするとMOLLEループの少なさが気になるところ
このあたりはバリオスペースに軍配があがる部分で、コンパクトさとトレードオフではあるものの、あのふくらみ機構のおかげで多少の内容物の増量をものともせず、パッチパネルもMOLLEループも使い切れないくらいついてる
タグに入ったBlack Shipsのロゴがかわいい
上述の内容物に加えてサイドアーム、ファーストライン、ガス缶を入れてもなんとか閉まる
ファーストラインの構成はMOLLEパッドなしのナイロンベルト、2連ピストルマグポーチ、ダンプポーチ、小物入れポーチ、ピストルランヤード、CQCホルスター(銃側面の一部をベルクロ巻きするコンパクトなやつ)で、サイドアームのグロックGen5はダンプポーチにしまってある
あれ、このバッグいっこで十分じゃないか……??
このムチムチに膨らんだ状態でもMOLLEループの上からアクセスする小物入れ荷室は内容物ゼロなので、ここにお財布やスマホを入れてもいいだろう
なお肩紐は通常のリュックサック同様、バッグの両端に縫われており
例えばバイクで移動する際もヘルメットの後頭部に干渉せず、また背負う人の身長にもよるがバッグの短さゆえ座面にも干渉しづらい
サブマシンガンクラスにピッタリなサイズ感で容積も意外にあり、生地ふにゃというガンポーターの欠点を潰し、バリオスペースよりもコンパクト
これもかなりいいガンバッグでありガンポーターは一旦モスボールし、今後バリオスペースが再販されたとしても買うかどうか相当迷うだろう
願わくば他の多くのガンバッグ同様、流通がもっと増えてくれればいいと思った