ヴァーサテイル8を検討している

AR系って俺にとっては不思議なジャンルで、発作的に欲しくなってはいざ手に入れるとなんか違うな……となって毎回売っちゃうのだった
なので考えてみると、自分があまりゴチャゴチャ装備を持ちたくないほうというのもあり、俺が好きなのはシンプルなスポーツライン系をなるべくOPなしなスッキリした状態で運用することにあったところ、信頼性を求めてマルイにいってたのがミスマッチだったなと感じた
マルイのARは全部実銃モチーフ(スポーツライン風のパトリでさえ元を正せばM4カービンがモチーフ)なので、どちらかといえば軍やLE風のタクティカル盛みたいなほうが映えると思う
そこはやはり模型屋の矜持だろう

 

なので、自分のAR欲求を満たすにはまずマルイであることを捨てる必要があった
そうなると選択肢は膨大だが、いくつか見た結果C.A.T.のVersatile8がいいかなと感じた

catairsoft.com

なお機種名はバーサタイルと読んじゃいそうだが公式にはヴァーサテイルと読むそうで、しかしメーカー名はシーエーティーともキャットとも呼んでてどっちでもいいらしい

惹かれたポイントは以下

  • ARなのにバッファチューブが折れてコンパクト(最重要)
  • 余分なレール類のないスリムなハンドガード
  • ストックのバッテリーコンパートメントが拡張でき、ミニS型の大きいバッテリーが使える
  • プリコッキングが標準装備、かつ機械式なので電気的エラーによる暴発の可能性も低そう(セーフティエリアでやらかしたゲーマーを何人か見たことある、主に光センサの入った電トリにありがちなようだ)
  • OPが豊富でカスタマイズの幅が広そう
  • ド軽量な2000g
    銃本体の軽さを活かしてこういうアイテムでスリングレス運用してる例もあり惹かれる

    https://www.pravda.jp/shopdetail/000000012445/

  • マガジンハウジング交換でAKやMP5などのマガジンが挿せる(ただけっこうぐらつきはあるらしい)
  • 0.20gで90m/sに迫る初速
  • ボルトカバーが後退位置で固定できホップ調整がやりやすい
  • PTS風グリップのフラットで直立気味なデザインが良い
  • トリガーストロークが浅くプルも軽い(次世代MP5は電トリあるのはいいがトリガー自体が引きしろが長くやや重なので若干メリットを殺してしまってる)
  • 代理店が国内なので(モノ自体はアークタウラスらしいとの話もあり)、トラブったときも若干安心かも

などなど

ヴァーサテイルにはいわゆるカービンレングスの10と、銃身が短いPDW風の8があり、見た目の好みはぶっちゃけ10だった
かつて愛用してたデルカスのシルエットが連想されたからだった
8を検討してる理由としては、どちらも初速は十分に出ているところやはり野戦からCQBまでどこでも使いたいのが一番にあり、それなら短いほうがいいだろうと思ったからだった
それに8は畳んだ状態で500mmを切る衝撃的短さであり、またやはり長いほうがいいかなとなったときも豊富なOPで銃身の延長も容易そうだった
ハンドガードを10のものにしてKMの長めの25スリムか30フェザーウエイトあたりを入れるだけでもそれっぽくなるかと思う

ここまでならすごくいいアイテムに思えるが、マルイ以外を選ぶということはリポバッテリーを選ぶということでもあり、リポ嫌いとしては非常に悩ましいところ
銃側のオスが標準だとタミヤコネクタ(ミニコネクタ)っぽかったものの、推奨電圧が7.4Vのところニッ水のミニSは8.4Vあるし、今持ってるミニSをそのまま繋いでは過電圧による過トルク的な故障もあるかもしれない
ただ次世代MP5やプラス系は8.4VのミニSでも7.4VのMSリポでも動くとメーカーが設定しているので、リポと比較してニッ水で顕著とされる突入時の電圧降下的に問題がないと判断されたのか、あるいはMシステム上で電圧コントロールをしてるのかはわからないが、まあ人柱的にニッ水でヴァーサテイル動かすという手段や、MSリポを社外の変換コネクタで繋ぐというのもまあありっちゃありか
売店保証は当然なくなるだろうけど

 

そんな感じで、検討はしてるものの実際に買うかどうかは未知数です
(何の意味がある記事なんだこれ……)

 

 

 

 

【追記】

ヴァーサテイル10にした

 

諸事情あり大幅軍縮し、それを元手にいった
エアソフト97の店舗で実物を見るまでは8のほうがよかったし、実物を見ても8の取り回しの良さそうな感じには惹かれたものの、

  • やはり見た目がかっこいいのは10のほう
  • 部品単位での販売もしてるので、どうしても8がいいならそっちへの組み替えも比較的容易
  • 初速はどっちもそれほど変わらない
  • 2インチの長さの差は知恵と工夫でカバーできるのでは

などあり、店員のお兄さん(ワンピースのサンジみたいな逆T字のあごひげがCOOL)と一緒に悩んだのだが
たまたま10のB級新品が6000円引きで売っており、それが決め手になってそっちにした

 

ちなみにB級品な理由はトップレールについた、言われないとわからないほど微細な傷
その長さは1mm程度でしかなく、凄く厳しく検品してることがわかる
それにお兄さんのかなり真摯な接客に心打たれたのもあった
浮いた差金でマガジン買いました

 

箱出しから変えた部分は以下

  • バッファチューブ取付位置を最下段にアジャスト
  • ストックのバッテリーコンパートメントを付属部品で拡張
  • そこにエチゴヤの8.4VミニSを入れ駆動(販売店非推奨、おそらく保証対象外。マルイ次世代は7.4Vリポでも8.4Vニッ水でも動くし大丈夫でしょ理論で人柱になるつもりでやってます)
  • PTS EPM1(250連スプリングマガジン
  • KM フェザーウエイトサプ(φ30*65mm、純正ハンドガードの細さ的にこれより径のでかいサプは装着ができない)
  • ホロサン HS503C(半引退中の師匠から以前に格安で譲ってもらったもの)

まさか俺がこんなハイカラな銃を使う日が来るとは
それはともかく、軽くて取り回し易くマガジンのキャパも十分で、何より電トリがないのにクイックな撃ち味でかなり満足してる
ハンドガードも写真だと鶏ガラみたいで貧相でかっこ悪いと感じたが、実物は意外とそうでもなくCOOL
不満らしい不満もないが、強いて言えばトリガープルが若干重く、シアが落ちるのを再現したクリック機構も(スポーツラインゆえに)個人的には余分かなと思う程度

 

それをBATTLEに持ち込みゲームで使ってみた
(新しいおもちゃのシェイクダウンがメインなので弊ブログの戦史叢書にはカウントせず)
プリコッキングのある軽量スポーツラインARというどちらかといえばCQB向けの銃を、フルオート偏重でキルハウスも最低限しかなくCQB勢がまず真っ先にフィールド選びの候補から外すだろうBATTLEに持ち込むというのミスマッチ感が凄いが、それゆえにわかることもあるかもしれない
あとやはりBATTLEは気軽に定例会参加しやすいしで

命中精度については、次世代と比べるとほんのわずかに着弾がばらける感はあったものの
それでもホップを適正に調整すれば、ホロサンのサークルレティクル内に収まる程度のラフなゼロインでも30メートル先のマンターゲットを外すことはまずないと思うし、問題ない性能といえる

売りのプリコッキングについては、さすがに野戦ではそれほどアドバンテージのある機構とはいえないが撃ち味にストレスを感じないのがやはりいいし、これはおそらくプリコックしない普通の電動ガンに持ち替えたときに物足りなさを感じることになると思う

発射音(動作音)が比較的大きめなので、サプはかっこつけ以外の意味がそれほどない
メカボ内でピストンがケーシングを叩くパン!って音がわりあいでかかった
ヴァーサテイルはプリコックが機械式なのもありあんまりいじりようもないので、これは割り切って使うよりほかにない

先述のとおりフルオート戦メインのフィールドでは、250連のキャパも物足りなさを感じた
ゼンマイ巻きの手間もなく連射サイクルも早めなので、割とすぐに弾切れを起こしてしまった
なおPTSのEPM1の残弾ゲージは、満タン状態から着底した時点で残り100発くらいでまあまあ目安にはなった
いろいろなメーカーのM4系マガジンに適合するそうなので、この手のフィールドに持ってくならマルイのツインドラムとか、あとは中古品の多弾マグを何本か見繕って持ってくのもいいと思う
あるいはヴァーサテイルの特徴たるマグウェルチェンジでSR47みたく、AKの600連を挿すのもいいか
裏を返せば、プレーヤーのスタイル次第ではあるが普通のフィールドならPTSの250連一本でいいともいえる
今回は弾を熱衝撃紫外線湿気から守れそうというところでサーモスの水筒に2500発ほど入れていったが、マルイファイネストの1300発の小袋パックひとつで一日保つのではないだろうか
まあローダーで装填するのも指が疲れてちょい大変だが

折れるストックは完全に運搬用で、ゲーム中に畳む運用はあまり現実的ではない
ストックパイプ内に配線がある都合上、ラフに畳むとコネクタを中で引っかけたりするし配線をちぎったりする可能性も出てくると思われる
これは畳むときだけでなく伸び縮みさせるときも同様
またヒンジのロックもかなり堅固で、解除もややコツがある(そのぶんストックパイプを支点にするスイッチングが安心してやれる部分はある)
この点はCQBエリアなどで容易に縮められるMP5系のスライドストックの優秀さを感じる部分

俺は顔デカゆえホロサンのハイマウント+ストックオフセット最下段でいったが、これはなかなか狙いやすかった
同じヴァーサテイルシリーズの5sヴァーラーについてるオフセットストックベースがピカティニーで互換しそうなので、これを使えばさらにパララックスを縮めたサイトセッティングもできるだろう
ただ配線の長さ的にすんなりいくかはわからないし、ヴァーラーのストックのオフセットとヴァーサタイルのストックの畳み機能はトレードオフの関係っぽいので俺はストック交換はしないつもり

その日は1300発ほど撃ったが、この程度なら8.4Vニッ水での稼働も問題なし
7.4Vリポ以外を推奨しないのは突入電力の問題ではありそうなので、たぶんだがフルオートで極度にバリバリ撃ちまくる(8.4Vでしばらく通電した状態になる)ことをしなければまあ大丈夫なんじゃないだろうか知らんけど

なおプリコックの解除は忘れがちなので注意のこと
朝のゼロインや初速計測のときに撃って自動設定され、それを夕方のゲームの終わりに解除する程度の頻度でいいらしいのだが
忘れたまま放置するとばねがへたっちゃうからね

 

総括すると、性能と価格のバランス的にはパトリプラスあたりとかなり良い勝負なモデル
ハンドガードの握りやすさ交換しやすさなどヴァーサテイル有利な部分もあれば、販路が広く場合によってはかなり割安に買えるパトリプラス有利な部分もある
あとはぶっ壊れた際のアフター次第かな、一都三県住まいの人なら秋葉原のエアソフト97にもぶん投げやすいと思う(大がかりな修理は沖縄の本社にもってくそうだが)
個人的には買いたい銃がまとまらない初心者はG3SAS HC・パトリプラス・次世代MP5の中から好きなの選んどけって立場だったのだが、耐久面の性能がクリアになれば最初の一挺候補としてバリバリ食い込んできそうな銃だった
嘘か真か5万発保った例もあるらしい(1日通しのゲームで1000発撃ったとしても50回分も保つ)一方、機械式プリコッキングのギアが壊れやすいとの話もある

個人的には軽くて小さく高性能、運搬時には畳めて、ゲーム用途としてはこれ一本あればよいというところでこれ以上ないものに思えた
長く楽しめればいいと思う

 

 

 

【追記2】

ヴァーサテイル、やはりというか今の自分が探してた答えのひとつな気はしている

これ一挺あれば十分な銃、かつ次世代MP5よりもずっと軽量なので、自分のなかで大きなテーマとしてあった

「性能を犠牲にしないライトウエイトサバゲー

は、ここまで推し進めることができた

 

コスプレ要素のない普段着サバゲーなら、この写真の荷物に後は替えの肌着やタオルなどを詰めるだけでだいたいのことはできる(手前の布はアフガンストール。これをゲリラ巻きにして頭を守るのと、でかい一枚布なのでバラクラバなどよりも汎用的に使うこともできよう)

(参考:ゲリラ巻き http://blog.livedoor.jp/christmas1224/archives/10266304.html

もはや貴重品入れ代わりのメディックポーチしかついてなかったファーストラインも思い切って封印し、普段使いもできるウエストポーチを家からつけていってそのままフィールドインという形にしたい

10なので長さ60cmクラスのガンバッグが必要ではあったものの、これを8にすればバッグは50cm程度のものでOK(8は畳むと全長が公称450mm、ちなみに10は530mm)
そうすればガンバッグ以外にも市販のリュックサックなどがいろいろと検討できてかなりいいのではないだろうか

小袋にちょっとした工具類などが入ってはいるが、それでも写真の荷物を全部詰めてバッグの重さは6kg程度だった
これなら背負ってオートバイで移動してもそれほど負担にはならないだろうし、下手すると軍装勢のプレキャリのほうが重いまであるだろう

 

なお、デルカス使ってた約半年前の当時はこんな記事も書いてたようだ

youbloomasyou.hateblo.jp

この時から銃がより軽量コンパクトなものに替わり、BBボトルとベルト留めの小物入れを使わなくなり、小袋の数が減り、耐久戦を見越した手提げ袋も省略した形になった
耐久戦などの特殊イベントに出るならそれ相応の道具を追加で持っていけばいいだけの話なのだ

 

あと、BATTLEでのシェイクダウンで直面したフルオート偏重な試合でのマガジンキャパ少なめ問題は、こんな感じで解決しようかと思う

AK系ではおなじみ、2本の多弾マグを上下逆にガムテ留めしジャングルスタイルとするもの

スタンダードAR系の大きなメリットのひとつは、マガジンの中古流通量が半端じゃない点にある
下向きノズルのほうを土にズボッとやって泥詰まったりしたらアウトなスタイルではあるので当然ながら新品は使わず、今回は1本1000円で売ってたアーミーフォースの中古300連を2本買ってやってみた
300連といいつつ350発くらい入るので(とはいえ構造上全部は撃ちきれないのでやはり実用できるのは300発程度かもしれない)、これでAKマガジン用のハウジング(4500円)を追加購入することなくAK用600連(4000〜5000円)並のキャパが手に入った
もちろん弾上がりも銃へのフィットも給弾もすべて問題なし
実戦レポは書けたらそのうち書きます
なお固い床の上に落として早速プラ部分を割りました、ノズルに直撃しなかっただけよしとしよう

 

こんな感じで、俺がやりたかったことがヴァーサテイルのおかげでだいぶ達成できた感はある
サバゲーがハレの舞台のお祭り騒ぎなのはもちろん正しいが、できるだけ普段の生活とサバゲーとの垣根を低くする俺みたいな地味な奴もひとりくらい居たっていいと思う