海外製の電動ガンをお店で撃たせてもらった


マルイの電動はいいぞ、と事あるごとに言うのだけど
その実、マルイの電動以外の銃にろくに触ってないので
いやいや他の銃とも比較したうえでマルイの電動を褒めるべきだろ、という思いが実はずっとあった

 

とはいえ、比較のためだけにへぼい銃を手にするのなんかそれこそ金ドブてやつだし絶対嫌だし
それに、今やこれだけ海外製の高性能なエアガンが流通しゲーマーに愛されているなかで
それでもマルイがいいと言われる理由はなんなのかというのを探るべきだと思った

というか俺自身、海外製の電動ガンに興味がないわけではなかった
俺はCQB命ってわけじゃないが(どちらかというと野戦が好き)、やはりCQB強者は海外電動を使ってる率が高い
それにCQBのテクニック自体、多くの海外電動がベースにしているアーマライト系の銃をベースに組み立てられている印象を受けている
俺自身その手の近接戦に弱いので、まず銃だけでも同じ土俵に立ったうえでテクニックを磨くのが手っ取り早く強くなる方法なのかもしれないとも思っていた

 

だが、海外電動について回る問題として
メーカーのアフターサービスが受けづらいというのもあったようだが
これは国内のショップの尽力などで少しずつだがトラブル時のアフターサービスも受けやすくなっているようだ
それでも拭えない懸念は、やはりリポバッテリーを使うという部分にある
他の産業分野においても、リチウムイオン電池は今もって発火トラブルの可能性を否定できないものであり、
電気分野の講習などでも「使うなら常に監視下に置いてほしい」と念を押されるほどの代物である

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なので、セコい考えではあるが
まずはそのリポで動く海外電動がどんなものなのかを試射させてもらうことにした
もし本当に欲しくなっちゃったら(フラグ)、その時はリポを安全に運用できる方法を模索しよう

 

 

いったお店は41PX(東京都・秋葉原

www.41military.com

ご承知のとおり海外電動に物凄く注力しているお店である
いろんな銃を実際に触ってみることもできるらしい
あとここのガンケースは優れものが多いのでおすすめ

 

 

とはいえ、元々アーマライト系の銃はあまり興味がないため
海外電動は正直見た目はどれも同じに見えて仕方なかった
個人的には、小さくてどこでも使えそうなこのへんを見れたらいいかなと思ってた

 

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サバゲー備品では俺もお世話になってるG&G
BB弾はマルイとGGのチャンポンだしピストル使うときのローダーもGG
この短さはかなり使いやすそうではあるが、野戦だともしかしたら飛距離が伸びないかも
俺の師匠も装備の断捨離を始める前は、GGのRKをそういや愛用してた

 

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ここも気鋭のメーカーらしいアークタウラス(アークトゥルスとは読まないらしい、うしかい座の星の名前ですね)
このメーカーの名前は、こないだサバゲーいった際に喫煙所で他のゲーマーさんが「良く当たるんですよ!」と他の人と話してるのが聞こえてきたことある
上のARP556よりも若干銃身が長く、それでいてスライドストックなのでバリオスペースにも入りそうである
バレル長が200mmの大台なのがちょっと頼もしいか(ちなみにP90は240mmくらい)

 

このふたつのうち、ARP556は中古品と思しき品が壁に掛かってたので触ってみたが
確かに軽くて取り回し易い
マスがギュッと集中してる感じがあった(ただバッテリーはおそらく入ってないのでこれを入れてどうなるかは不明)
用のないときは縮めとけるワイヤースライドストックも便利だし、左右スイッチングのまねごともチャキチャキとできた

 

そんなことをやってたら店員さんに声をかけられた
なにかお探しですか、とのことだったので
長さが60cmくらいでどこでも使えそうなやつを、と伝えた

すると、やはりARPが店員さん的にはおすすめらしく
この9月に出る新モデルはいいですよ、とセールスしてくれた

 

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聞けば、従来のARPよりバレルが長いのに軽くなってるとのこと
もちろん電子トリガーも備わっていると

 

「電子トリガーってプリコックなんですかね」と、今となっては的外れな質問をしてしまったところ
曰く、電トリは物理スイッチで電極に瞬間的に過大な電流が流れることによる焼損を防ぐためのものらしく
ただ同時に、トリガーレスポンスの向上などの効果もあるらしかった

まあまだ発売前の製品なのでいまいちピンと来ず
他におすすめありますかね、と聞いたところ
ヤバい銃を試射させてくれることになった

 

ICSのダガーという銃

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これ、プリコック機能つき電トリが備わったモデルとのこと
一応説明しとくと、電動ガンは通常引き金を引くとウィ(モーターが回ってピストンが後退しバネを縮める)パン(縮まったバネが開放されてピストンが前進し撃発)、ウィパン、と弾が出るのだが
プリコックは名の如く、最初のウィをあらかじめやっとくことで
引き金を引くと即パン、と弾が出るやつ
パンウィ、パンウィ、みたいな感じで弾が出るので
それこそCQBみたいな正面きっての撃ち合いでは有利になる

店舗併設の5mレンジで撃たせてもらったところ、やはりその効果は絶大で
マルイのハイサイクルと同等か、もしくはそれを上回るんじゃないかと思うほどのレスポンスの良さだった
トリガーストロークの浅さもそれに一役買ってる
もしかしたら、11Vという高電圧で動くのもあるかもしれない

そして、パララックスが小さいためドットサイト(別売)との相性も抜群で
この近距離でも狙った的にしっかり飛んでいく

フルオートも凄く、マルイのスタンダードよりも明らかにサイクルが速い
秒間20発程度とのことで、やはりこれもハイサイクルに迫る
それに電トリの恩恵で、フルオートで一瞬だけ引き金を引くとバースト射撃も可能

射撃性能は、少なくともレンジで撃った限りでは申し分なく
つくづくロングレンジでの実力が試せないのが惜しまれるところである
初速もどの程度あるのだろう

メカ的には、アッパーレシーバーのピンを抜くことで実銃のアーマライト同様のテイクダウン機構が再現されていて
メカボごと真っ二つに分かれるので内部のギアなどに即アクセスできる
これのおかげでレートの異なるばねへの交換も可能とのこと

なお、プリコックは撃発しない場合はばねが縮みっぱなしとなり
そのままだと暴発の危険やメカへのストレスなどが考えられるところ
なんとボルトのフォワードアシストノブ(M4カービンとかのレシーバー右上にある丸いボタンみたいなやつ、大体飾りのことが多い)を押すことで内部のギアがゆっくり回転し、ばねを開放することができる

総合すると、ICSのダガーはとにかくサバゲーの道具としての能力が高い印象だった
リポが安全に使える日がつくづく待たれるものである

 

 

 

以下メモ

  • 突然だが俺はわりとマック堺という人物が好きである
    人柄の良さを感じる木訥とした語り口と、構成を一律にした編集で余分なトークも省いてるわかりやすい動画はよく次に買うエアガンの参考にしてる
    (ただ彼はシューティングマッチの人なので、彼が推す銃がそのままサバゲーでも強い銃なのかどうかは即座に判断しかねるところ)

    で、この写真は某越後の店の壁に貼ってあったやつだが
    彼が紹介してるC.A.T.の銃も国内チューニングショップ監修とのことでちょっと興味ある
  • 海外電動をまじまじと見たのは今日が初めてだったが、どれもスペックの割に安価な印象だった
    もっと10万くらいとかするのかと思ってた
    41PXの店員さん曰く、パテントや実銃再現にお金をかけておらず、ゲーム向きの製品に注力しているからとのこと
    なるほど
    強いゲーマーが使いたがる理由もこのへんにあるのだろう
  • シューティングレンジには持参したプロゴーグルを装着して入ったのだが、店員さん曰くそこまでする人は少ないとのことだった
    エアガンを扱う以上当然だと思うのだがな
    もしくは、皆シューグラで済ませててフェースガードまではしてないという意味だろうか
    発言の真意はわからない
    41PXは、とにかくサバゲーのカジュアル化に力を入れているショップという印象が強いのだが
    ゲーマーの行きすぎたカジュアル化の結果として安全面を軽視するようなことにだけはなってほしくないなと祈るばかりであった
  • 近年の電子化の進んだ電動ガン、よく意味のわからない用語が多かったので後で整理しとこう
    なんなんだETUだのMOSFETだのSBDだの

    youbloomasyou.hateblo.jp

  • 41PXというお店は、俺が最初にエアガン趣味に目覚めた10代半ばの頃には影も形もなかったのだが
    ここにきて躍進してるのも頷ける気がする
    なんだかんだ接客の質が高いのである
    もちろん、近所の某越後のお店も店員さんの商品知識はものすごいし、某雄牛のお店も愛想のいい店員さんが揃ってる(ただしろくに店舗在庫を調べもせず「ないですね〜」の一言で済ます人間に何度か当たったのはしばらく忘れないだろう、結局自分で探したら目当てのものが見つかったのでいいけど)ので、それだけサバゲーの市場規模自体が拡大してきてるということなんだろうな
    いいことだと思う、少なくとも業界が萎縮してくよりはよっぽど
    楽しんでくべ