第三種冷凍機械責任者の試験対策をしている(メモ)

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※途中の記録です、試験終了後に書き直すかも

※以下の内容は試験合格を保証するものではありません

 

なんとなく受けた乙4が取れ、仕事で使いそうな本命だった電工2種も取れたので
せっかくだし食いぱっぐれのないといわれる資格群であるビルメン4点、それも最難関といわれる冷凍三種いってみるかと思い立った
電工2種の合格を知った、2021年のまだ暑い夏の日のことだった


参考までにビルメン4点とは、ビルメンテナンス業の定番資格といわれる以下の資格のこと

・2種電気工事士
2級ボイラー技士
・3種冷凍
・危険物乙4

一般には乙4→2ボ→電工2→冷3の順に難易度が上がるが、最重要なのは電工2種といわれる
まあビルメンの仕事内容を考えれば電工2が重要なのは納得できる
これに消防設備士(主に4・6種、現場によっては7種も)を加えたのがビルメン5点
さらに電験3種・建築物環境衛生管理技術者(ビル管、要実務経験)・エネルギー管理士(エネ管)の3つの難関資格(通称ビルメン三種の神器)を加えたものはビルメン8点と呼ばれてるそう
さらに、ビルメン4点のうち電工2を第一種衛生管理者(要実務経験)に差し替え、クレーンや玉掛けなどの現場系資格を揃えたパターンもやはり食いっぱぐれのない資格セットだいうのを聞いたことがある

まあ直ぐには揃えられないね
共倒れになるのが嫌だから併願しないとも決めちゃったし

 


閑話休題

 


冷3だが、試験1ヶ月前の今の率直な感想を言えば
「これ電工2種のほうが難しくね……?」
というもの

実技対策もあるし当然、というチャチなものではなく、筆記だけを比較してもそう感じる
感覚論ではあるが電工よりも範囲というか、覚える内容が少ない気がするんだよな
同じくらいの厚さのA5版の参考書も、実は冷3のほうは巻末の練習問題がいっぱいあったりとかで
まあこれはフォントサイズや紙面のレイアウト等もあるのであまり意味のない比較ではある

詳しい検証は今はやらないとして
なぜ冷3がビルメン4点の最難関とされるかを考えてみた


1)単一の正解を選ぶ出題形式ではなく、問題の肢切りが難しい
まず、次の問題を見てほしい

 

【問】次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、蒸気圧縮式冷凍装置の冷凍の原理について正しいのはどれか。
イ.冷媒ガスを圧縮すると、圧力の高い冷媒液となる。
ロ.凝集器において、冷媒は冷却水や外気に放熱して凝集液化する。
ハ.必要な冷凍能力を得るための圧縮機動力が小さいほど冷凍装置の性能がよいこととなり、冷凍装置の性能を表す量を成績係数という。
ニ.冷媒循環量が0.10 kg/sの蒸発器で周囲から15 kJ/sの熱量を奪うとき、冷凍能力は150 kJ/kgである。

(1)イ、ロ (2)ロ、ハ (3)ロ、ニ (4)ハ、ニ (5)イ、ハ、ニ

 

※成美堂出版「第三種冷凍機械責任者テキスト&問題集+予想模試2回」2019, p.258より引用

これ正しいのはロとハ(つまり(2))で、電工のように4択のうちどれか1つを答える形式ではない
つまり半端に覚えた知識の中に正解があって、それさえ選んどけば後は検証するまでもなくOKというやり方が難しい

で、この問題を消去法で回答することを考えてみる
ガスを圧縮したからといって液体になるとは限らないけど温度下がれば液体になりそうだし……みたいなフィーリングで選択肢イ.を間違い、ロ.を正しいと判断したとする
しかし回答は(2)ロ、ハ と (3)ロ、ニ があり、結局4つの選択肢すべてを検証しなければならない
覚える範囲が狭い(それでも多いけど)ぶん、細かく正確に覚えることを要求されるのが冷3が難しい理由のひとつと思われる

それに電工筆記では面倒なだけだと思ってた計算問題、それがなくて全部暗記というのも考えようによっては厄介かもね
計算なら答えはひとつにしかなりようがないから


2)セコいひっかけ問題が多い
上記【問】のニ.は間違いで、きちんと計算すると以下となる

冷媒循環量0.10 kg/s × 吸熱量15 kJ/kg = 冷凍能力1.5 kJ/s

つまり吸熱量と冷凍能力の単位が入れ替わってる
こんな感じで似たような文言を入れ替える出題がとにかく多く、正確に覚えてないとコロッとひっかかる意地悪さが目につく


3)受験機会が年1しかない心理的なハードルの高さ
いや試験の難易度と関係ないだろ! それにそんなん勉強して確実に取りに行くしかねーべ!?
……という意見は当然あろう、でもやはり滑ってもまたすぐ次があるという安心感のもと勉強できるのは楽だし乙4の試験回数の多さをちっとは見習えよという気分にならなくもない
まあいわゆる需要の差というやつだろうしがんばるしかないね


4)冷凍機の実機を見る機会が一般人はなかなかなく、イメージが湧きづらい
キャピラリーカラム、フラッシュガス、アンローダ、ブライン、ハンチング、オイルフォーミング……とにかく馴染みのない単語のオンパレードである
写真とかもない
マジでそういうものだと割り切って覚えるしかない
イメージが湧かないなどと言ってる場合ではないんだ

 

最後に、今回使ってる参考書とアプリはこれ

 

play.google.com

テキストは巻末に模試が2回ぶんついてて、今のところどちらもコンスタントに8割〜満点はとれる
アプリは細かい間違いが目立つが法令・保安ともに200問近い凄いボリュームで、とりあえず合格ライン(6割)を割ることはなくなってきた

テキストを1周→模試をどちらも8割くらい取れるまでやる→アプリ中心に勉強 という順でやっている

まとめノートはあんまり意味ないので作らず、脳みそを刺激してやる目的で余った紙で選択肢の肢切りしたり間違えた部分を書き殴って、で暗記ポイントは覚えるまで壁に貼ったりしている

 

電工の必死さの後で、なんとなくシラケと拍子抜け感を覚えながら試験まで残り1ヶ月となったが
たぶんいるだろう本番の魔物に喰われないように勉強を続ける